新しい葬送の形
2025-07-29 12:13:24

兵庫の森林を守りながら、心の絆を深める新しい葬送の形

新しい葬送の形、循環葬®︎RETURN TO NATURE



近年、持続可能な墓地の形が求められる中、at FOREST株式会社が提案する「循環葬®︎RETURN TO NATURE」が注目を浴びています。この葬送の形は最近、日本景観生態学会 第35回大会で発表され、地域の森林保全との両立が注目されました。

社寺林の現状と課題


日本には、実に7万を超える寺院が存在していますが、その多くが檀家の減少や人手不足により管理が行き届かず、森が放棄されている現状があります。神戸大学の石井弘明教授をはじめとする研究者は、これらの放棄された森林の管理をどう行うかに取り組んでいます。自然性を保ちながら、持続可能な方法での森林管理が求められているのです。

循環葬®︎の理念


循環葬®︎では、自然の中で故人を偲ぶ新しい形を提供します。埋葬する場所は、放棄されたヒノキ林であり、これを「埋葬エリア」とし、隣接する自然林を「憩いのエリア」として整備します。これは、訪れる方々が静かな環境の中で故人を思い出し、自然の中での時間を楽しむことを可能にします。また、この取り組みは放棄林問題の解決に寄与し、森の再生にもつながります。

調査結果とその意義


調査によると、放棄されたヒノキ林は多くの木々が枯死しており、ただの単純な林構造になっていました。しかし、隣接する自然林では豊富な生物多様性が見られ、多様度指数(H')も高い結果が得られました。これをもとに、埋葬エリアと憩いのエリアの両方で、森の健康を維持するための整備が行われました。

持続可能な葬送の形


そこで、この循環葬はただの埋葬方法ではなく、人と自然が共生する新しいライフスタイルを提案していると言えます。生きている間は森林保全に寄与し、またその恩恵を受けることができるという形で、利用者にとっても循環の中の一部となり得るのです。

at FOREST株式会社の特色


at FORESTが運営する「森に還る研究所」では、自然葬がもっと身近に感じられるよう、多くの情報発信が行われています。また、埋葬に関する文化や意識についても調査し、より良いサービスの提供を目指しています。

まとめ


兵庫県に根ざしながら、循環葬®︎RETURN TO NATUREは地域と共に進化し続けています。環境保全と共に、故人を偲ぶ場を提供するこの取り組みが、多くの人にとって新たな選択肢となることが期待されています。今後も、自然との共生を目指し、新しい命の循環を育てるための研究が続けられることでしょう。


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