尼崎市がPR TIMESと連携、情報発信を強化
2025年11月27日、兵庫県尼崎市にある公益財団法人尼崎地域産業活性化機構とプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が連携協定を締結しました。この協定により、尼崎市内の中小企業や小規模事業者の情報発信を促進し、地域の産業振興に寄与することを目指します。
連携の背景
兵庫県尼崎市は、阪神工業地帯の中心に位置し、古くから盛んなものづくりの産業地帯です。特に化学や鉄鋼業界においても、その技術力は全国的に評価されています。しかし、競争の激しい環境やデジタル化の進展に応じて、事業者は魅力を発信し、新たな市場を開拓する必要に迫られています。そこで、本協定は、地域の情報発信力を高め、事業者同士のマッチングや販路拡大を支援することを目的として締結されました。
尼崎地域産業活性化機構は、地元の産業支援を行う外郭団体であり、「オープンイノベーションコア尼崎(OIC)」の事務局も担っています。OICは地域の産業団体、金融機関と連携し、地域経済の活性化に向けた多様な支援を提供しています。
PR TIMESとの連携
今回の連携で導入される「OIC尼崎プログラム」は、条件を満たす企業に対し、プレスリリースを一定の条件下で無償で配信する制度です。これにより、地域の企業が新たな顧客やビジネスパートナーにアプローチする機会を得ることが可能になります。
具体的には、対象となる企業は、法人または法人格を有する団体、過去にPR TIMESのサービスを使用していないこと、審査基準をクリアしていることが求められます。このプログラムを通じて、企業は商品の情報やサービス内容を広く発信できるようになります。
広報・PRスキルの習得支援
また、尼崎市内の事業者向けに広報やPRに関するセミナーも開催予定です。プレスリリースの書き方から、広報全般に関する基礎的なノウハウを学ぶことができ、担当者のスキル向上に寄与することを目的としています。
地域経済の活性化に向けて
今回の協定締結により、尼崎地域産業活性化機構とPR TIMESの双方が持つ強みを活かして、地域の情報発信が進んでいくことが期待されています。具体的には、地域の優れたものづくり技術や企業の取り組みが全国に広まり、尼崎の産業が活性化していくでしょう。
公益財団法人尼崎地域産業活性化機構の理事長、渡邊憲治氏は、「この連携は、企業や地域の魅力を全国に広げる大きな一歩」と語っており、情報発信の強化による地域経済の振興に期待を寄せています。
今後の展望
兵庫県尼崎市の事業者が自らの挑戦や魅力を積極的に発信していくことによって、販路や取引の拡大にも繋がるでしょう。PR TIMESとの連携を通じて、地域の情報流通が活発化し、新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されます。
さらに、連携を進める中でセミナーや勉強会を開催し、地域の広報やPRスキルを向上させながら、尼崎市が持つポテンシャルを最大限に引き出す取り組みが進んでいくことでしょう。地域の企業が大きく成長していく未来に向け、今後の動向に注目です。