解体業界の合併
2025-11-27 15:33:50

解体業界に新たな風、ケイコーポレーションがノブハラ興業を完全子会社化

株式会社ケイコーポレーション(以下「ケイコーポレーション」)は、東京都新宿区に本社を構える解体工事業者、株式会社ノブハラ興業(以下「ノブハラ興業」)の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表しました。この合意がなされたのは11月21日のことで、森田渉氏がノブハラ興業の代表取締役に、また嶋村裕子氏がケイコーポレーションの取締役に就任することも発表されています。

このM&Aの背景には、両社の強みを組み合わせて解体工事の効率化やサービス品質の向上を図り、2029年には年商100億円達成という中期目標に向けた加速があるとされています。ケイコーポレーションは、事業が行われる場所から不要物を解体・撤去・回収・買取するサービスを展開しており、モノの終わりを価値の始まりへと変えるというミッションを掲げています。この取り組みは、さまざまな業種から高く評価され、特に大手製造業や官公庁、商業施設などからの受注が増加していることからも伺えます。

一方、ノブハラ興業は創業38年を誇る老舗の解体工事会社であり、オフィスビルや商業施設、公共施設の解体工事を手掛けています。特に、スーパーゼネコンから直に依頼が来るほどの信頼と評価を受けており、渋谷パルコや虎の門病院など大規模プロジェクトにも参加しています。

このたびの合併により、両社は以下のようなシナジーを生み出すことが期待されています。

1. 施工リソースの強化
ノブハラ興業が持つ現場管理体制と職人ネットワークを活用し、ケイコーポレーションが展開する解体・撤去案件の施工Qualityを向上させることで、顧客満足度を高めます。

2. 一貫したリユース・リサイクル
解体作業中に発生する設備やスクラップを、ケイコーポレーションが再資源化・再販することでコスト削減と環境負荷の低減を実現します。

3. 新規領域への進出
両社の技術やネットワークを組み合わせ、多様な分野(プラントや再エネ、商業施設など)へ進出することで市場拡大を目指します。

両社代表のコメントも印象的です。ケイコーポレーションの森田渉氏は、「ノブハラ興業の技術にリスペクトを持っており、共通するミッションを持つパートナーとして迎えられることを心強く感じている」と述べています。一方、ノブハラ興業の嶋村裕子氏は、ケイコーポレーションとの連携が社員一人ひとりの誇りを高め、新たな挑戦への意欲をかき立てると期待を寄せています。

この合併は、今後の解体業界において大きな意味を持つものであり、両社の連携から生まれる新たなサービスや取り組みが、業界全体に新しい価値をもたらすことが期待されています。解体工事という地味な業種においても、イノベーションと成長が見込まれる時代の到来を感じさせるニュースです。


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