龍野東中学校で初めてのIT職業体験
兵庫県・たつの市の龍野東中学校で、初めてIT企業による職業体験が行われました。これは、地域貢献活動の一環として、learningBOX株式会社が中心となり実施したものです。このプログラム「トライやる・ウィーク」は、プロの職場で実際に働く経験を通じて、学校教育に対する理解を深めることを目的としています。
プログラムの背景と目的
この職業体験は、保護者からの要望を受けてスタートしました。プログラミングに興味を持っている生徒にITの仕事を体験させたいという声が上がり、当社との協力によって実現。このような地域のニーズに応える形で、初めてのIT企業での職業体験が成立しました。実施期間は2025年11月10日から14日の5日間、龍野東中学校の2年生1名が参加しました。
当社は、職業体験を通して生徒がプログラミングやITの魅力を感じ、将来のキャリアについて具体的なイメージを持つことができるようサポートしました。
トライやる・ウィークとは
「トライやる・ウィーク」という制度は、兵庫県が1998年に設立したもので、中学生が地域企業や公共施設での職場体験を通じて社会の仕組みや地域との関係を学ぶことを目的としています。この制度は、通常は企業による受け入れが行われますが、今回のように生徒の保護者からの要望から始まった例は非常に稀です。
実施内容と体験の流れ
1日目: 会社理解とソフトウェア開発の流れ
初日は、職場環境の理解を深めるために、プログラミングの変更提案のプロセスをメンターが実演しました。ソフトウェア開発の流れも丁寧に説明され、生徒は概念をつかむことができました。
2日目: プログラミング体験
2日目には、簡単なプログラミング作業に挑戦しました。実際に提案した内容を基に、レビューを経てプログラムの一部を変更しました。
3日目: チーム開発を体験
3日目は、朝の会議や開発部のミーティングに参加し、情報共有の方法を学びました。小さな変更作業を実践する中で、チームでの協力の重要性も実感しました。
4日目: バグ探しとUI/UX改善
翌日は、バグの探し方やその報告方法、さらにUI/UXの改善提案を考える作業を行いました。この過程で、プログラミングの奥深さを体感しました。
5日目: 成果発表会
最終日には、5日間の成果をまとめ、代表と社員の前でプレゼンテーションを行いました。その後、カジュアルな雑談会で自由に意見を交換しました。
参加生徒の感想
実際にプログラムを終えた参加者は、感激の声を上げました。「新しいことをたくさん学べて、とても楽しかった。職場の雰囲気も良く、落ち着いた中で学べたのが良かったです。」と話し、特にGitの使用についての新しい体験が印象に残ったようです。
その中で「エンジニアなら、システム系を目指したいです!」と意欲的な願いも聞かれました。この経験を通じて、エンジニアとしての将来を具体的に考えるきっかけとなったようです。
今後の展望
初めてのIT企業での職業体験が今回のように成功を収めたことは、地域の可能性を感じさせるものでした。今後も、このような取り組みを継続し、地域のIT人材の育成に寄与していくことが、当社の使命であると考えています。地域との連携強化と教育支援に貢献していく姿勢を忘れず、次なる世代の育成に取り組んでいきます。