神戸市の昆虫展示センターが進化
神戸市と連携を深めるアース製薬株式会社が、企業版ふるさと納税を通じて市の自然共生社会実現に向けた寄附を行いました。これにより、外来生物展示センターに新たに設けられる昆虫室が今後、私たちの生物多様性への理解を深める場となります。
アース製薬からの寄附への感謝
アース製薬からの300万円の寄附は、外来生物展示センターの展示物や設備の拡充に活用される予定です。この寄附を機に、昆虫室が整備されることが期待されています。これにより、市民の昆虫に対する興味や知識が広がり、外来生物と生物多様性についての理解を促進することが目指されています。
昆虫室の設計計画とは?
昆虫室は2025年の夏頃にオープン予定で、神戸市の苅藻島クリーンセンター内に位置します。ここでは、さまざまな昆虫の生態や標本の展示が行われる予定です。また、体験コーナーも設置されるため、訪れる人々が昆虫の世界を身近に感じられる機会となるでしょう。
展示内容について
ここでは、昆虫室の展示内容をいくつか紹介します。
1.
多様性豊かなゴキブリ
家屋内で見かけるクロゴキブリ、日本の固有種で土壌分解に役立つサツマゴキブリ、さらにはマダガスカル原産のマダガスカルゴキブリなど、様々なゴキブリの生体を見ることができます。
2.
外来昆虫の展示
セアカゴケグモやヒアリの標本を通じて外来生物問題に対する意識を高めることができます。特に、サクラに被害をもたらすクビアカツヤカミキリの展示も行われます。
3.
衛生昆虫
最近増えてきているトコジラミやマダニの標本も展示され、これらの衛生昆虫に対する対策についても啓発が行われます。
4.
体験型展示
市民に身近な家の周りに潜む衛生昆虫や外来昆虫に関する観察・体験ができるコーナーを設置。衛生昆虫の説明パネルも分かりやすく展示される予定です。
5.
休憩スペース
昆虫をテーマにした塗り絵を楽しみながら、関連図書を閲覧できるスペースも整備します。市民が気軽に訪れ、昆虫や生物多様性について考えるきっかけを提供します。
今後の展望
アース製薬との連携を通じ、神戸市外来生物展示センターは皆さんに自然について学び、理解を深める貴重な場となります。昆虫室のオープンは、多くの人々に生物多様性の大切さを伝える新たな一歩となるでしょう。地域の皆様も、この新しい施設に注目し、ぜひ足を運んでみてください。