芦屋の美術展
2025-06-20 12:33:27

具体美術協会と芦屋を振り返る特別展が開催!

芦屋市立美術博物館で「具体美術協会と芦屋、その後」を開催



2025年の夏、兵庫県・芦屋市立美術博物館で特別展「具体美術協会と芦屋、その後」が開催されます。この展覧会は、1954年に芦屋で結成された「具体美術協会」が活動を行っていた1972年までの18年間を振り返る内容になっており、特に1970年の日本万国博覧会への参加に向けた動向が注目されています。また、「具体」がどのように芦屋のアートシーンに革新をもたらしたのかも探ることができます。

展覧会は2025年7月5日から8月31日までの間、毎日10:00から17:00まで開館していますが、月曜日は休館となります。入館料は一般900円、大高生500円、中学生以下は無料で、団体割引も用意されています。特に7月12日(土)は「ひょうごプレミアム芸術デー」として観覧が無料になるので、この機会を利用して訪れるのもおすすめです。

展覧会の内容


本展の内容は、大きく二部に分かれています。第一部では、「具体美術協会」の結成から解散までの活動を、初期・中期・後期の3つの期間に分けて紹介しています。

  • - 初期(1954-1957年) では、戦前からの前衛画家、吉原治良が中心となった時期を。
  • - 中期(1957-1965年) では、アンフォルメル運動と連動した動きについて。
  • - 後期(1965-1972年) では、テクノロジーや幾何学的抽象を取り入れつつ、会員も多様な表現を追求した様子を追います。

ほかにも、1972年と1974年に開催された「芦屋川国際ビエンナーレ」や「ルナ・フェスティバル」など、芦屋における芸術的なイベントの数々を資料や作品を通じて振り返ります。

芦屋における「具体」の影響


第二部は、具体美術協会がどのようにして芦屋に新たな文化の息吹をもたらしたかに焦点を当て、特に1970年代に行われた国際的な芸術祭やビエンナーレの歴史を掘り下げています。特に「芦屋川国際ビエンナーレ」は、若手作家の支援を行っていた真壁義昌が関わったことが大きな特徴です。また、ルナ・ホール開館5周年を記念して1975年に開催された「第3回ルナ・フェスティバル」では、様々な芸術が一堂に会し、多くの観客を驚かせました。

こうした背景を持つ本展は、「具体」美術協会の活動を貴重な資料を元に俯瞰することで、現代のアートにも通じる重要な視点を提供してくれます。また、展覧会同時期に行われる関連イベントも見逃せません。専門家による講演会やワークショップなど、多彩なプログラムが用意されています。

まとめ


「具体美術協会と芦屋、その後」は、単なる展覧会に留まらず、私たちがこの土地で育まれてきたアートの歴史を知り、新たな視点を得る貴重な機会となるでしょう。アートファンはもちろん、地域の文化に興味がある方にはぜひ訪れていただきたい展覧会です。詳細な情報や関連イベントについては、芦屋市立美術博物館の公式ホームページをご確認ください。


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