鈴鹿医療科学大学とlearningBOXが共に描く未来の医療人材育成

兵庫県を拠点とするlearningBOX株式会社は、三重県鈴鹿市に位置する鈴鹿医療科学大学と令和4年に締結した産学連携覚書に基づき、医療系国家資格の合格率100％を達成したことを発表しました。2024年度の国家試験において、同大学の臨床工学科と放射線技術科学科が共にこの目標を達成したことは、今後の医療教育における大きな意義を持っていると言えるでしょう。

産学連携の力

鈴鹿医療科学大学は日本初の4年制医療系大学として、医療と福祉の未来を支えるスペシャリストの育成に寄与しています。その活動の一環として、learningBOXの導入が大いに役立っています。共同で行っている研究や情報共有の中で、両者は効果的な教材を開発し、教育の質を高める取り組みを進めてきました。

この5年間の産学連携プロジェクトでは、調査レポートの作成、パキスタンでのeラーニングイベントの開催、さらには名誉ある賞の受賞など、多数の成果が生まれています。特に、2022年に発表された「医療系大学におけるLMS活用法とその効果について」の調査結果は、多くの教育機関から注目を集めています。

learningBOXの導入がもたらした効果

鈴鹿医療科学大学では、COVID-19の影響を受けつつも2020年から全学でlearningBOXを活用してきました。これにより、特に学習の習熟度が遅れている学生へのサポートが強化され、高い国家試験合格率の実現に繋がっています。LMS（学習管理システム）の導入により、学びのデジタルトランスフォーメーション（DX）が加速し、学生一人ひとりが必要な学びを効率的に受けることが可能となりました。

国家試験合格率100%の達成

2024年度に挑まれた国家試験で、鈴鹿医療科学大学の両学科が100％の合格率を誇ることができたのは、正にこの産学連携の効果によるものです。具体的には、試験対策においては、それぞれの専門科目における徹底した学習支援を提供してきました。特に、「トコトンできるまで教育」と「リメディアル教育」の取り組みが功を奏したと考えられます。

今後の展望

学びのDXが進む中で、鈴鹿医療科学大学とlearningBOXはより一層の連携を深めていく計画です。2024年度の調査では、さらなる教育手法の革新が期待され、多様化する学習ニーズに応えるための取り組みが進むことでしょう。今後も、両者の共同研究による成果が、新たな医療人材を育成し、地域社会に貢献することが期待されます。