春日部の伝統工芸
2025-08-01 16:35:50

春日部の伝統工芸を未来へと繋ぐ「伝統工芸推進事業部」の設立

春日部の伝統工芸を未来へと繋ぐ「伝統工芸推進事業部」の設立



埼玉県春日部市において、有限会社サポートマーケティングサービスが2025年に新たに「伝統工芸推進事業部」を設立します。この事業部は、地元で羽子板の製作を行う老舗工房「有限会社さか田」と手を組む形で誕生し、春日部市内には専用の「春日部工房」が設けられています。これにより、伝統ある羽子板文化の継承と国際展開に力を入れ、地域の誇りである伝統工芸を未来に伝えていくことを目指しています。

羽子板文化の重要性と特長



有限会社さか田は、1974年に坂田宗觀氏が創業し、「匠一好」のブランド名で知られる豪華な押絵羽子板を制作してきました。春日部は羽子板の産地として名高く、埼玉県指定の伝統的手工芸品にも選ばれています。さか田の羽子板は、数多くの立体的なパーツを使って組み立てられるため、他の工房のものに比べて圧倒的な表現力と奥行きのある美しさを誇っています。

製作には、面相師であり日本画家の鈴木創博氏が手描きで表情を描きこむなど、細部にわたって細心の注意が払われています。使用される顔料や化粧品などの技法により、ひとつひとつの作品には異なった表情が宿ります。その上、土台には質の高い会津桐を用い、裏面には手描きの吉祥文様を施すなど、厄除けや健康祈願の縁起物としての要素も大切にされています。

女性スタッフの活躍



また、女性スタッフが多く在籍しており、色彩選びやデザインにおいてその感性が活かされています。柔軟な発想力や色柄へのセンスが製品に感じられ、それが春日部の羽子板の魅力の一端を担っているのです。

国際展開と新たなプロジェクト



さか田で製造された羽子板は、国内の有名なメーカーへの卸売りが行われるほか、今後は海外市場への進出も視野に入れています。2025年4月には、茨城県鉾田市の岸田市長を通じて在日インド大使館に羽子板を贈呈しました。この羽子板は、鉾田市の特産品であるメロンと共に贈られ、日本とインドの文化を融合させたものとして大きな反響を得ました。

さらに、日本のアニメーション作品と羽子板のコラボレーション企画も進行中で、今後新たな作品との提携も検討されています。伝統工芸とポップカルチャーの融合を通じて、新しいファン層の開拓と伝統工芸の再認識を目指します。

今後の展望



「伝統工芸推進事業部」は、日本の美意識やものづくりの精神を次世代へと受け継ぐ重要な役割を担っています。地域に根ざした工房を通じて育まれた伝統をしっかりと次世代に引き継ぎながら、世界に羽子板文化の魅力を発信していくことが期待されています。

地区と共に歩む工房作りを進めることで、世代や国境を越えた感動を届ける取り組みが、今後更に進化していくことでしょう。そして、これらの活動はYouTubeでも公開されており、製作過程などを見学することが可能です。春日部の伝統工芸が、今まさに新たなステージへと進化しようとしています。


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