『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』
2025年9月20日、株式会社文一総合出版から新たな写真絵本が登場しました。その名も『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』。子どもたちの毎日の生活に密接に関わる牛革のランドセル。著者の上吉川祐一は、この本を通じて、ランドセルがどのように作られているのか、それに至るまでの具体的な工程をわかりやすく描写しています。
この絵本は、「命のつながり」シリーズの第9弾として、牛革という素材に焦点を当てながら、職人の手によって牛の皮が革に生まれ変わる過程をダイナミックな写真で表現。牛の毛がついた大きな皮が、どのように変わるのか、一つ一つの工程を追うことで、子どもたちに牛革ランドセルへの興味と愛着が深まることでしょう。
パネル展の開催
本書の発売を記念して、ジュンク堂書店姫路店ではパネル展も開催中です。迫力ある作品が展示され、命のつながりシリーズ全冊の販売も行っています。ぜひ足を運んで、実物を見てみてください。
- - 開催期間: 2025年10月末まで
- - 時間: 10:00~20:00(9月・10月無休)
- - 場所: ジュンク堂書店姫路店 児童書コーナー
本書の魅力
写真絵本『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』では、牛の皮がランドセルになるまでの全工程を写真入りで詳細に説明しています。特に、牧場で育てられる牛たち、そして革なめし工場での職人たちの緻密な手作業がクローズアップされ、写真を通じて命や人間の手仕事の大切さを感じることができる内容になっています。
巻末には、Q&Aセクションもあり、革についての知識を深めることができます。さらには、牛革の耐久性、育て方、製品化までのストーリーを通して、読者に革の仕事の魅力や命の大切さを再確認させてくれる構成となっています。
著者の想い
著者の上吉川さんは、16年前に撮影した牛革のランドセルに触れたことから、この物語の取材が始まったと語っています。彼は、牛革ランドセルが制作される過程を見守りながら、牛に対する深い愛情を感じた一瞬を忘れられないと述べています。彼の言葉の中で、「肉や魚、野菜など、他の生命体の『いのち』をいただいて生きている」という考え方が強調されており、この本を通じていのちへの感謝の念も伝わってきます。
まとめ
牛革製品の魅力を余すところなく伝え、手間暇かけられた職人技を感じさせる『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』。この絵本は、ただの読み物ではなく、子どもたちに命の大切さや職人の素晴らしさを教える貴重な教材でもあります。ぜひ手に取ってみることをおすすめします。全国の書店やオンラインでも入手可能です。詳細は
文一総合出版のサイトをご覧ください。