yuniが東京都の環境サステナビリティ支援プログラムに採択
廃棄物を資源に変える技術開発を手掛ける株式会社yuni(代表取締役CEO:内橋堅志)が、東京都の社会課題解決型スタートアップ支援事業「社会実装促進(マッチング)支援_環境サステナビリティ・GX」の第1期に採択されました。このプログラムは、環境問題解決に向けた新しいビジネスモデルの形成を目指すもので、yuniの取り組みがその優れた取り組みとして評価されたことを際立たせています。
日本の廃棄物問題と資源化の重要性
日本は毎年約4,000万トンの廃棄物を焼却処分しており、資源の再利用と環境負荷を減少させることが急務です。特に、一般消費者から発生する廃棄物は多岐にわたるため、これらを効率的に資源化する技術が求められています。このような背景の中、東京都はスタートアップと企業とのマッチングを図ることで革新的な製品やサービスの実装を支援しており、yuniもその一翼を担うことが期待されています。
yuniの取り組み内容
yuniは「日本を廃棄大国から資源大国へ再生する」をビジョンに掲げ、以下の3つの事業を展開しています。
1.
再生技術開発事業
寝具やクッションなどの綿・ポリエステル製品をはじめ、ウレタンや不織布、古布などの再生素材化を実現しています。兵庫、大阪、山梨には専門の再生工場を運営しており、大手企業にも再生素材や製品を提供しています。
2.
ブランド事業
再生素材を駆使した製品の開発が進められています。「再生を前提とした、再生しやすい製品づくり」というテーマのもと、オーダーメイドやサブスクリプションモデルで再生品が提供され、多くの注目を集めています。
3.
デジタル化事業
再生素材の流通や受発注、管理をデジタル化することで、伝統的な再生素材業界の効率化を推進し、持続可能な経済循環の実現を目指しています。
「社会実装促進(マッチング)支援」プログラムの概要
このプログラムは、社会課題解決に寄与するソリューションを持つスタートアップと企業とのコネクションを生み出すことを目的としています。採択されたスタートアップには、ピッチイベントなどの場で自社の強みをアピールできる機会が与えられ、メンタリングやネットワーキングの支援も受けられます。
特に、環境サステナビリティのテーマでは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに関連するソリューションが重視されるため、yuniの取り組みはこのニーズに合致しています。
未来に向けた展望
yuniはこの支援プログラムを通じて、さらに多くの企業や団体とのネットワークを築き、再生素材の社会への実装を加速させることを目指しています。廃棄物からの再生技術の向上と、再生素材業界のデジタル化を進めることで、環境政策を支援し持続可能な社会の実現に貢献する方針です。
また、2050年を見据えたカーボンニュートラルの達成に向け、東京都の環境政策にも積極的に協力し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく考えです。
susteb(サステブ)について
yuniのsubsidiaryであるsustebは、寝具の綿・ポリエステル・ウレタン製品の回収及び再生素材化サービスを提供しています。2021年9月にリリースされたこのサービスは、廃棄物の焼却を減少させ、再生工場の設立を目指すものです。自治体や法人、家庭からの回収を行い、持続可能なサプライチェーンの確立を目指しています。
yuniの基本情報
以上のように、yuniは単なる事業者としての枠を超え、社会的価値を創造する重要な役割を担っています。日本の資源化に向けた取り組みが、他の地域にも広がることを期待したいです。