神戸の新たなにぎわいを創造するTOTTEIプロジェクトの社会的価値
神戸市の新たな魅力として注目される「TOTTEI」。ここは、270度海に囲まれた「GLION ARENA KOBE」を中心にしたエンターテインメントエリアであり、地域の活性化を目指しています。このプロジェクトは株式会社One Bright KOBEと同志社大学の共同研究により、TOTTEIが地域にもたらす価値を検証しました。
研究の背景と目的
同志社大学とOne Bright KOBEによるこの共同研究は、TOTTEIが生む社会的価値及び経済的効果を分析し、その重要性を明らかにすることを目的に行われました。特に、社会的投資収益率(SROI)を活用し、TOTTEIへの投資がどれほどの社会的リターンを生み出すかを測定しました。
研究方法
調査は、アリーナ利用者や周辺エリアの事業者、行政関係者などへのインタビューおよびWebアンケートを通じて行われました。これらの結果から、TOTTEIが地域にもたらす経済波及効果を定量的に評価することができました。調査対象は年間来場者を推定する238.6万人に制限され、SROIの計算は4つのステージで行われました。
得られた知見
調査の結果、TOTTEIが地域に与える統合的な価値はおよそ405億円と算出されました。このうち、経済的価値は約252億円、社会的価値は約153億円に上ります。また、社会的投資収益率(SROI)は2.6となり、100円の投資が260円の社会的価値を生むことが示されました。この結果は、TOTTEIが市民の心身の健康や社会の発展に貢献していることを意味しています。
地域経済への影響
TOTTEIの開業によって、周辺に生まれる雇用は年間で2420人と推計されています。特に飲食業や宿泊業、商業において大きな影響が見込まれており、地域の経済に貢献することが確認されています。加えて、年間来場者が300万人に達した場合、経済価値はさらに増加し、およそ288億円となるとの推計も出ています。
TOTTEIの魅力
「TOTTEI」は2025年4月4日の開業を控え、神戸港の歴史と文化を背景に新たな発展を遂げる場となります。主要な交通機関へのアクセスも優れ、毎日楽しめるレストランや公園、シンボリックな景観を提供しており、多くの人々に愛されるスポットとなることが期待されています。
このような社会的効果についての詳細な研究結果は、同志社スポーツビジネスラボのウェブサイトに掲載されており、今後の神戸エリアの発展に向けての情報として広く活用されることでしょう。
今後もTOTTEIプロジェクトは、神戸市の新しいランドマークとして、多くの市民や観光客に感動的な体験を提供し続けることでしょう。