社会貢献を通じて介助犬を支援するウィルの取り組み
兵庫県を拠点に活躍する株式会社ウィルは、社会貢献活動として注目を集める「契約募金」制度を通じて、介助犬の育成と普及に寄与しています。この制度は、不動産取引一件ごとに一定額を寄付するもので、設立から2024年には累計で1,837,000円を介助犬支援に充てることが決まっています。
介助犬とは?
介助犬は肢体不自由者の日常生活をサポートするために訓練された犬で、日々の動作を手助けする存在です。盲導犬や聴導犬と並ぶ「身体障害者補助犬」の一形態として、より広く知られることが求められています。
契約募金の仕組み
「契約募金」は、各不動産取引に対し物件の種類によって1000円または10000円を寄付する仕組みで、2010年からこの制度が運営されています。これまでの総寄付額は20,590,000円に達し、その多くが介助犬の育成に利用されています。
寄付先と寄付額
2024年の寄付先には、以下の団体が含まれており、その具体的な寄付額は次の通りです。
- - 社会福祉法人日本介助犬協会:567,000円
- - 特定非営利活動法人兵庫介助犬協会:1,081,000円
- - シンシア基金:189,000円
これらの寄付は、介助犬の育成に直接関連する活動を支援するために充てられます。寄付の贈呈式は、社員の社会貢献活動への理解を深めるために定期的に実施されており、今後も継続的に行われる予定です。
本年度の贈呈式の予定
2025年には、愛知県の介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」での贈呈式が予定されており、参加する社員は犬の訓練を見学し、介助犬の重要性を学びます。また、関西エリアでも新入社員研修の中で介助犬に関するセミナーやデモンストレーションが行われるなど、社内での意識向上にも力を入れています。
介助犬の現状と課題
現在、全国には実働の介助犬が60頭のみ存在し、盲導犬の数796頭と比べるとその認知度は低く、支援が急務とされています。介助犬の育成には約550万円のコストがかかるため、その必要性を広めることが重要です。介助犬に支援する人々の増加が求められています。
ウィルのこれまでの活動
創業以来、ウィルは様々な方法で介助犬支援活動に取り組んできました。介助犬に関するテレビドラマをきっかけに、チャリティイベントや寄付型自動販売機設置など、地域の皆さんとともに活動を広げてきました。これからも「小さなことでも続ける」ことを理念として、介助犬支援をさらに推進していく意向です。
ウィルの「契約募金」は、ただの寄付にとどまらず、社員の社会貢献意識を高め、コミュニティとのつながりを深める重要な一歩となっています。この取り組みを通じて、少しでも多くの肢体不自由者が介助犬と出会えることを願っています。