画像認識AI「DelicaScan」が食品製造現場の負担を軽減!
食品製造業界では、効率性と安全性を両立させることが求められています。そんなニーズに応える形で、株式会社ブレインが開発した画像認識AIシステム「DelicaScan」が、リテールテックJAPANで初めてお披露目されます。スーパーマーケットなどでのラベル貼り付け業務に革新をもたらす本システムについて詳しくご紹介しましょう。
業界が抱える課題
近年、食品製造や販売における大きな問題の一つが「ラベル表示の間違い」です。スーパーマーケットの現場では、限られたスタッフと時間の中で多くのインストア加工品の調理や包装、ラベル貼りが行われています。このため、作業者は過大な負担を強いられ、単純な貼り間違いが頻繁に起きてしまいます。特に、誤ったアレルギー表示のラベルが一度でも貼付されてしまうと、アレルギーを持つ顧客に深刻な危害を及ぼす可能性があるため、企業にとっては信用問題や法的リスクを抱える重大な事案となります。
DelicaScanのポイント
1. 画像認識技術を駆使
製品の基盤となるのは、スーパーマーケットでのパン画像識別に成功した「BakeryScan」です。日本国内外で1,200台以上が導入されたこのシステムの技術を受け継ぎ、「DelicaScan」も少ない学習での識別が可能で、高速な処理が実現されています。これにより、食品製造業務の効率化が大幅に促進されることでしょう。
2. 誤識別防止機能の導入
「DelicaScan」では、独自の技術を用いて、AIの識別結果に確信度を視覚的に表示します。具体的には、類似商品の存在や学習不十分なデータが確認された際には、警告が表示され、操作の訂正が促される仕組みです。この機能により、誤識別リスクが大幅に軽減され、AIの精度向上にも繋がります。
3. ローカルでの高速識別
識別処理はすべて「DelicaScan」の本体内で行われるため、クラウド接続の必要がありません。このことで、導入の難易度が下がり、識別速度も安定,加速します。また、マスターデータの管理機能はクラウド経由での利用が可能です。
4. マルチベンダー対応
バーコードを介してラベルデータを呼び出すことが可能なため、さまざまなメーカーのラベルプリンターとも併用できます。さらに、一部の機種ではバーコードなしでの専用接続も実現しており、非常に柔軟な運用が可能となっています。
まとめ
株式会社ブレインが提案する「DelicaScan」は、食品製造現場における作業効率を向上させるだけでなく、消費者の安全も守るための強力なツールです。リテールテックJAPANでの展示を通じて、多くの業界関係者にその効果を知ってもらうことが期待されます。これからの食品業界のデジタル化と効率化の鍵を握る「DelicaScan」に、ぜひご注目ください。
お問合せ先:株式会社ブレイン 住所:兵庫県西脇市鹿野町1352 創業:1985年3月 代表者:神戸壽 事業内容:通信・情報処理・制御・計測・放送・医療などに関するシステムの研究・開発
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