西松屋、全店舗で業務効率化を実現するマニュアルシステムを導入

西松屋が「Teachme Biz」を全店舗に導入

兵庫県に本社を置く株式会社西松屋が、業務の効率化を目的にマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を全1,145店舗で導入することが発表されました。この取り組みは、2024年12月末から始まり、社員教育や業務プロセスの改善に向けた重要なステップとなります。

導入の背景と目的

西松屋は長年にわたり、赤ちゃんや子どもを育てる家庭向けに専門的なサービスを提供してきましたが、店舗のオペレーションの効率化を図るために、業務マニュアルの標準化を進めてきました。しかし、マニュアルの一部においては動画を使った説明の活用を検討する必要があり、加えて必要なマニュアルが見つけづらいという問題も抱えていました。「Teachme Biz」の導入により、これらの課題を解決し、業務の効率化を図ることを目指しています。

「Teachme Biz」の特長

このシステムは、マニュアルを見やすく、探しやすくすることに特に重点を置いています。まず、見やすさについてですが、動画マニュアルを作業や項目ごとに分割して提供するため、利用者にとって非常に理解しやすいマニュアルが実現されます。ユーザーは必要な情報を瞬時に得ることができ、業務が滑らかに進行します。加えて、システム内で動画を簡単に編集できる機能もあります。

次に、探しやすさについては、各マニュアルがキーワード検索できる体系的な構造が設けられており、閲覧者が検索した履歴を分析することで、予想通りのマニュアルが見つからないという問題を解消しています。必要に応じて検索タグを追加することで、次回以降は簡単に見つけることができます。

具体的な活用方法

導入後の運用も順調に進められる見込みです。特に全従業員にアカウントを発行し、トレーニングコースを通じて学習マニュアルを配信。その進捗状況もTeachme Biz内で管理することで、効率的な教育が実現されます。さらに、マニュアル作成代行サービスを利用することにより、既存のマニュアルをTeachme Biz用に早急に移行し、スムーズな導入が可能となるのです。これにより、約2ヶ月で新システムへの完全移行を果たすことができました。

今後の展望

西松屋は今後も「Teachme Biz」を活用し、全体の業務効率を更に向上させていく方針です。株式会社西松屋チェーンの橘智彦課長は、「私たちの目標は、全国の店舗が統一されたオペレーションの中で質の高いサービスを提供し、顧客満足度を高めることです。」と語っています。

Teachme Bizとは

「Teachme Biz」は、クラウド型のマニュアル作成および共有システムです。企業の業務マニュアルを効率的に構築・管理することを支援し、生産性の向上や顧客満足度の改善に寄与します。AIによる動画の自動編集やマニュアルの自動作成が可能で、導入企業では業務の合理化が実現されています。また、デロイトトーマツミック経済研究所の調査では、「動画マニュアル作成支援ツール市場」で売上金額シェアNo.1を獲得しています。