西宮市が目指す2050年ゼロカーボンシティに向けた新たな一歩

西宮市の新たな挑戦

兵庫県西宮市が、株式会社エナーバンクとの提携により、公共施設を対象にCO2フリーの電力を調達する取り組みを始めました。このプロジェクトは、2050年にゼロカーボンシティを達成するための重要なステップです。

CO2フリー電力への切り替え

エナーバンクは、西宮市との間でCO2フリー電力利用促進に関する協定を締結し、電力リバースオークションサービス「エネオク」を活用して、経済的に負担の少ない方法での電力調達を進めています。この電力調達方式では、複数の小売業者が競い合って価格を提示し、最も安価なプランを選ぶことが可能です。

・オークション結果
- スタート価格: 178,842,964 円
- 落札価格: 134,844,938 円
- 削減率: 24.6％

このように、リバースオークションを活用することで、通常の入札方式よりも効果的な価格引き下げが実現されました。

2050年ゼロカーボンシティ宣言

西宮市の石井市長は、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」宣言を行い、市民、事業者、行政が手を組んでこの目標の達成を目指しています。市はこれに向けて複数の施策を策定し、特に公共施設からの排出量削減に力を入れています。

計画の進捗

令和4年には、第二次西宮市地球温暖化対策実行計画が見直され、2050年に向けた具体的な目標が設定されました。市役所自体の業務での温室効果ガス排出量削減も含まれており、令和10年度には、平成25年度比で65％以上の削減を目指しています。

今後の展望

エナーバンクは、今後もCO2フリープランの採用を西宮市の公共施設で段階的に拡大する計画です。また、電力価格が高騰する中で、電力調達をより効率的に行うためのデジタルソリューションも提供しており、各施設における電力コストしの二酸化炭素排出量の削減を両立して実現するために、さらなる連携強化を進めていきます。

地域への支援

さらに、エナーバンクは自治体向けのゼロカーボンシティ実現支援サービスを提供しています。これにより、地域社会全体で環境に優しいエネルギーの利用促進を図り、持続可能な未来を実現する取り組みを継続していく方針です。

私たち一人ひとりが、今後のエネルギー利用の選択を見直し、環境への影響を考える時代がやってきています。西宮市が示すこの新たな挑戦は、他の地域へも波及することでしょう。私たちも、持続可能な社会に向けた一歩を踏み出していきましょう。