神戸市で進化する食品廃棄物の有効活用とロス削減への道
2026年6月5日、神戸市の廃棄物収集運搬・処理を行う団体が新たに『KOBE Hikey Energy(コウベ ハイキエナジー)』を設立しました。これは、食品廃棄物の有効活用の仕組みづくりを目指し、神戸から食品ロスの削減を進めることを目的としています。主導するのは神戸市環境共栄事業協同組合と、食品廃棄物由来のバイオガス発電を手がける株式会社コベックです。
団体設立の背景
昨今、環境への意識が高まる中、食品産業全体では食品廃棄物の再利用が促進されていますが、依然として多くの食品廃棄物は焼却処理されているのが現状です。農林水産省のデータによると、外食産業での再利用実施率は34%、食品小売業は63%とされており、それぞれ約4割から6割の食品廃棄物が活用されていないことが明らかになっています。
その理由として、企業はリサイクル率向上を目指す一方で、焼却以外の処理方式に対して分別作業の手間やコストがかかるという先入観を持ち、その結果、焼却処理に依存する傾向が見受けられます。
共栄会とコベックは、これらの問題を受けて、神戸において廃棄物の有効活用を実現するための団体『KOBE Hikey Energy』を立ち上げました。この団体は、食品廃棄物を資源として捉え直し、その活用方法を地域全体で考えていくことを目指します。
KOBE Hikey Energyのビジョン
『KOBE Hikey Energy』の団体名には、廃棄物を“重要な鍵”として捉え、新たな価値へと変えるという願いが込められています。スローガン「廃棄物は宝。捨てたもんちゃうで!」は、廃棄物を単なるゴミとせず、新たな可能性を引き出す意識を表しています。
今後の活動計画として、団体はまず食品関連事業者に対し、食品廃棄物の種類や排出状況に応じた再生利用手法を提案する窓口を運営し、具体的な活用方法をご提案します。また、業界全体の食品リサイクル率を向上させるためのイベントやキャンペーンも積極的に展開していく予定です。
具体的な取り組み
実際の活動としては、以下のような内容が予定されています。
1.
廃棄物の有効活用方法の提案
食品関連事業者に対し、バイオガス発電や飼料化、肥料化など、多様な再生利用手法についての情報提供及び助言を行います。
2.
情報発信と企画
業界を越えて食品リサイクル率を向上させるため、イベントや食事会などを通じて情報共有や意識向上を図ります。
3.
勉強会・交流会の開催
外部講師を招いた勉強会を開き、最新の食品廃棄物の活用事例や処理方法の選定について学びます。現場からの参加者同士の交流も、今後の取り組み・連携に繋げることを目指します。
お問い合わせについて
『KOBE Hikey Energy』では、企業や団体、個人問わず、連携を広げたいと考えています。興味を持たれた方は、ぜひ公式ウェブサイトを通じてコンタクトを取ってみてください。
ウェブサイト:
KOBE Hikey Energy
これからの活動に期待が寄せられる『KOBE Hikey Energy』。神戸市から食品廃棄物の有効活用の新たな流れが生まれることを、私たちも見守りたいと思います。