兵庫県小野市に新工場建設、グリーン焙煎で脱炭素を推進
石光商事グループの連結子会社、アライドコーヒーロースターズ株式会社が、兵庫県小野市に新たな工場を建設することを発表しました。このプロジェクトは2026年12月の完成を予定しており、グループ全体で脱炭素への取り組みを強化することを目指しています。
新工場の目的とグリーン焙煎
新工場では、アライドコーヒーロースターズが行う「グリーン焙煎」と呼ばれる新しい焙煎手法を導入します。この手法は、コーヒーの抽出過程で生じるコーヒーグラウンズを再利用し、ペレット状の固形燃料を作ることで、従来の都市ガスや化石燃料を代替することが可能です。
この取り組みにより、コーヒーグラウンズの廃棄量を大幅に削減し、温室効果ガス(GHG)の排出も低減することができると期待されています。従来の焙煎方法では発生していた廃棄物を有効に活用することで、環境にやさしい商品供給を実現し、企業価値を高める基盤を築いていく方針です。
新工場の詳細
新しい工場は、兵庫県小野市に位置し、約20,000㎡の敷地面積を確保する予定です。工場の建屋面積は約2,800㎡で、推定投資額は48億円に上ります。この新たな施設は、2026年9月の竣工を目指し、2026年12月に完成し、その後2027年3月からの稼働を予定しています。
工場の生産能力については、年間8,100トンのコーヒー生豆を焙煎することが可能であり、これにより安定した商品供給を実現することが期待されています。
持続可能な未来へ
アライドコーヒーロースターズの新工場建設は、単なる生産施設の設立に留まらず、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップと位置付けられています。グリーン焙煎によるコーヒーグラウンズのペレット化は、産業廃棄物の減少だけでなく、他の多様な用途への活用も視野に入れています。これにより、企業が「環境への配慮」をビジネスの重要な要素として強化していくことが求められています。
この新しい取り組みが、石光商事グループ全体にとっても環境負荷の低減さらには消費者の環境意識にも良い影響を与えることが期待されています。今後の動向に注目です。