岡山大学が実施したEMI講座で専門教育手法を学ぶ
2026年5月14日、岡山大学(岡山市北区)は、オーストラリアのアデレード大学から招いた講師による英語での専門科目教育手法、通称EMI(English-Medium Instruction)に関するFD講座を開催しました。この講座には、岡山大学の教員を中心に、他の県内大学からも参加者が集まり、合計14人が出席しました。
講座は二部構成で、第一部では「EMIの現状と課題」、第二部では「EMI授業での学生支援」をテーマにして進行されました。参加者はアクティブラーニング方式のグループワークを通じ、EMIに対して主体的に考える機会を得ました。
第一部:EMIの現状と課題
第一部では、さまざまなケーススタディを用いて、日本人教員が英語の指導において直面する課題について話し合いました。参加者たちは、EMIが国際化に向けた新たな挑戦であることを深く理解し、その解決策について建設的な意見を活発に交換しました。
第二部:学生支援の重要性
第二部では、「英語力」と「EMIの指導能力」が異なるものであることが強調され、効果的な授業を行うための指導法が提示されました。これにより参加者は、日常的な英語力だけではなく、専門的な教授法の必要性を痛感しました。
学術研究院環境生命自然科学学域の狩野旬教授は「EMI講座が非常に有意義だった」と語り、英語を母語とする講師との交流の難しさを認識しつつも、他の専門分野の参加者との意見交換が刺激的だったと述べました。そして、今後もこのような研修があれば参加したいと抱負を述べました。
この講座の後に実施されたアンケート調査では、参加者から高い評価を得ており、EMI授業の質を向上させるための重要な施策であることが示されました。
教育の質向上への取り組み
高等教育におけるEMIは、世界的な大学の国際化を促す重要な要素とされていますが、単に英語で教えるだけでは済まなくなっています。今後は、教育の質そのものが問われる時代に突入しています。岡山大学では、EMIを推進しながら、教育の質をさらに高めるために継続的な研修や講座を実施する予定です。地域との連携を深めつつ、教育機関の役割を果たす中核研究大学として活動していきます。
今回のEMI講座は、岡山大学が目指す地域中核・特色ある研究大学へのビジョンを反映した重要な取り組みの一部であり、今後もさらなる進展が期待されます。