リモートVDR年次試験成功
2025-03-25 13:36:27

古野電気、世界初のリモートVDR年次試験を成功させた革命的技術

世界初!古野電気のリモートVDR年次性能試験



古野電気株式会社が、世界中で初めてリモートで航海情報記録装置の年次性能試験(VDR Remote APT)に成功したことを発表しました。この試みは、船舶向けのリモートモニタリングとトラブルシューティングプラットフォーム「HermAce」を活用したもので、今後のデジタル技術のさらなる普及に寄与することが期待されています。

仕組みと成果



「HermAce」は、リアルタイムでデータを収集し、陸上での監視が可能なプラットフォームです。これにより、船舶の性能チェックがより効率的に行えるようになり、従来の方法では必要だった船舶への訪問を省くことができるようになりました。今回の成功事例では、パナマ船籍のバルクキャリア「SOUTHERN CROSS」において、VDR Remote APTが適用されました。この技術は、一般財団法人日本海事協会に登録された船舶での初の事例となっています。

VDRとAPTについて



航海情報記録装置(VDR)は船舶の重要なデータを記録する装置で、航空機のブラックボックスに例えられています。その年次性能試験(APT)は、航海情報の正確性を確認するために毎年必要です。この試験をリモートで行うことができる「HermAce」により、エンジニアはオンラインでデータ確認ができるようになりました。これにより、エンジニアが遠くの地域で作業を行っている場合でも、船舶の性能を確認することが可能になります。

どのように機能するのか?



「HermAce」は、デジタルツイン技術を用いて、船舶に搭載されている航海機器や通信機器から収集したデータをリアルタイムで解析・保存します。そのため、問題が発生した際に迅速に対応できるよう、トラブルシューティングを支援します。また、機器の故障を予知し、予防メンテナンスを実施することも可能です。

さらに、過去のデータを蓄積しておくことで、新たな潜在的な問題を可視化し、航海の安全性の向上に貢献します。このように、「HermAce」は船舶の運用における新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。

未来への展望



古野電気では、今後もデジタル技術を駆使した新しい試験手法の開発を進め、舶用電子機器の進化を促進していく方針です。リモートでの安全性や効率性を追求することで、世界中の船舶運営に革命をもたらすことが期待されています。商業船を運営している企業や、船舶関連の事業者にとって、この技術は大きな利点をもたらすでしょう。詳細については、古野電気の特設サイトをご覧ください。

古野電気のHermAce特設サイト

古野電気株式会社の概要



1948年に世界初の魚群探知機を実用化した古野電気は、舶用電子機器の分野で数々の革新を続けてきました。兵庫県西宮市に本社を構え、現在は世界90か国以上で展開している企業です。船舶用電子機器及び産業用電子機器の製造・販売を主な業務とし、常に新しい技術の導入と商品開発に努めています。


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