動物愛護へ疑問
2025-04-22 10:52:23

アースデイに向けた動物保護の声、ノネコ管理計画への疑問提起

アースデイにどうぶつ基金が発信するメッセージ



4月22日はアースデイ。この日は私たちが地球やすべての命について考える重要な日です。このタイミングに、公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県芦屋市)から、奄美大島におけるノネコ駆除政策に係る公開質問状が環境大臣に提出されました。環境省が推進するこの計画は、希少種保護の名目で進められていますが、その根拠に多くの疑義があるとのことです。

ノネコ管理計画への疑問



奄美大島では、「外来種」や「害獣」としてノネコが捕獲されていますが、科学的な裏付けも乏しく、多くの猫たちは人間に飼われていたが捨てられてしまった動物たちです。どうぶつ基金の「ちきゅう部」は、この現状に憤りを感じ、命の重要性を訴えています。そして、アースデイに合わせて公開質問状を発表しました。それは、ノネコ駆除政策が本当に正当であるのかを問い直すためです。

ノネコの捕獲現場では、誤って希少なアマミノクロウサギやアマミトゲネズミが捕獲されてしまう事故も発生しています。このような「希少種を守るための政策」が実際には命を奪う矛盾を伴っているのです。環境省は捕獲器を森の奥に設置すると説明していますが、実際には多くの人が通る場所に設置され、雨が当たることで捕獲された動物が命を落とすリスクが高まる状況です。

科学の下で行われる政策とは?



どうぶつ基金が指摘する問題は、政策の背後にある「害獣駆除産業」という構造です。この構造により、多くの命が科学の名の下で犠牲にされています。この公開質問状は、そうした科学的根拠の問題点を突き詰め、政策の見直しを求めています。

公開質問状は、ノネコ駆除計画の即時中止、科学的根拠に基づく新たな計画の策定、そして環境大臣による公の回答を求めるものです。

質問状に盛り込まれた疑問点



公開質問状には、以下のような具体的な疑問点が挙げられています。

1. 「ノネコが年間60,000頭の希少哺乳類を捕食する」という推定値の根拠は何か?
2. 糞分析のサンプルバイアスを考慮したか?
3. 海外のデータを機械的に流用しているのではないか?
4. ノネコの個体数推定の手法に欠陥があるのではないか?
5. 捕食量の推定方法が不適切ではないか?
6. 引用されたデータの出典が曖昧ではないか?

これらの疑問に対して環境省は明確な説明を行うよう求められています。科学的根拠が確実でないまま進められるノネコ駆除政策は、動物の命を奪うだけでなく、環境保護の名の下で誤った道に進んでしまう可能性も孕んでいます。

どうぶつ基金の活動



公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に設立された動物愛護団体であり、その活動資金は全て寄付で賄われています。主な活動には、飼い主のいない猫の不妊手術や里親探しの支援、啓発活動や署名運動などが含まれ、動物たちを守るための地道な活動が続けられています。また、「ちきゅう部」では環境や動物問題に関する提言を行っています。人と動物、そして地球環境を結び付ける視点で社会を見直すことが求められています。

私たちも一緒になって、どうぶつ基金の活動やメッセージに耳を傾け、命の大切さを考える機会を持つべきではないでしょうか。豊かな自然環境の中で共生するために、私たちができることを問い直していきましょう。


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