中小企業向け経営分析ツール「metrics」が1億円調達
株式会社Metricsが提供する新しいクラウド経営分析サービス「metrics」は、最近、One Capital株式会社からプレシードラウンドにて1億円の資金を調達したことを発表しました。この資金は、プロダクトと組織の強化に使用され、2025年10月の正式リリースに向けて準備が進められています。
助けを求める中小企業のニーズ
日本の99%以上を占める中小企業の多くは、経営判断を経験や勘に頼りがちです。また、会計ソフトに蓄積されたデータを十分に活用できていない現状もあります。その一方、会計事務所や士業の専門家は、顧問先に対して付加価値を提供しようとしながらも、データの収集や加工に多くの時間を費やし、本質的なアドバイスに集中できないという課題を抱えています。
「metrics」はそうした課題を解決するために開発され、ウィジェットを組み合わせることで、経営数値を直感的に分析できるツールです。具体的な機能としては、自由自在にカスタマイズ可能なダッシュボード、詳細なドリルダウン機能、さらに主要な会計ソフトとのAPI連携による業務効率化が挙げられます。
特徴と導入の利点
「metrics」の主なポイントを以下に整理します。
- - 自由なダッシュボード作成: 利用者は経営状況を解説するウィジェットを自由に組み合わせて、自分に合ったオリジナルのダッシュボードが作成できます。
- - 詳細なドリルダウン機能: 注目すべき数値をクリックするだけで、仕訳レベルの詳細情報にアクセス可能。経営者の「なぜ?」という疑問への即答を実現します。
- - API連携による効率化: freee会計やマネーフォワードとの連携により、日々のデータを自動更新でき、顧問先の追加も迅速に行えます。
これらの機能によって、経営分析の敷居が低くなり、中小企業や士業が次世代の経営基盤を手に入れることが期待されています。
今後の展望
調達した資金は様々な目的で活用される予定です。具体的には、プロダクト開発体制の強化やAIを活用した高度な分析機能の開発が含まれます。また、士業事務所との連携を強化するための認定パートナー制度の設立も計画されており、研修プログラムや共同マーケティングが行われる予定です。
投資家の期待
One Capitalの代表取締役、浅田慎二氏は、Metricsのプロダクトの可能性に感銘を受けており、「次の経営インフラになる」と期待を寄せています。また、生成AIが進化する中、経営者にとって頼もしいツールとなることを確信しています。
結論
株式会社Metricsは、中小企業の経営分析に新たな風を吹き込む革新的なサービス「metrics」を通じて、経営の効率化と成果の向上を目指します。今後の動きにご注目ください。