兵庫県川西市の新たな終活支援サービス『ささえ』
2025年5月20日、兵庫県川西市にて、認定NPO法人「さわやかの会」が新たな終活支援サービス『ささえ』をプレスタートしました。このサービスは、高齢者や障がい者が抱える生活上の不安を解消することを目的としており、専門家と地域のネットワークが連携して、身元保証や金銭管理、生活支援、さらには死後事務まで幅広く対応します。
高齢化社会の課題
川西市においては、高齢化が進行し、全63,000世帯のうち約49.2%が高齢者を含む家庭となっています。この中で、約14.3%にあたる9,000世帯が高齢者単身世帯であるという現状があります。こうした家族の支援が限られる中で、身元保証人がない場合や、死後の事務を誰が行うのかという「見えにくい不安」に対応する必要性が急務となっています。これらの課題に対して、『ささえ』がどのように取り組んでいくのかが注目されています。
『ささえ』の提供するサービス
『ささえ』の主な支援内容は以下の通りです:
- - 身元保証:病院や施設、賃貸住宅契約時における保証人代行
- - 金銭管理:預貯金の管理や各種支払代行、生活費管理
- - 生活支援:通院時の付き添いや買い物代行、手続きの同行
- - 法律支援:遺言作成、成年後見制度、エンディングノート作成支援
- - 死後事務:葬儀や納骨、死亡届出、契約解約などの代行
これらのサービスは、川西市を中心に猪名川町、宝塚市、伊丹市、池田市などの周辺地域にも展開され、地域外でも相談に応じて柔軟に対応します。さらに、現在はプレスタート期間中であり、利用者の声を反映しながらサービス内容の充実を目指しています。約半年間の試行期間を経て、2026年初旬の本格スタートが予定されています。
ささえの運営基盤
『ささえ』は、厚生労働省の「終身サポート事業ガイドライン」に準拠しており、専門家による契約管理や意思決定支援が行われます。運営団体である「さわやかの会」とそのグループ法人「さわやか北摂」は、訪問介護やデイサービス、障がい福祉サービス、介護タクシー等、地域に根ざした多様な支援を長年提供してきた実績があります。これらの経験が終活支援サービスにおける信頼性を確保しております。
地域とのつながり
阪神・淡路大震災を契機に始まった「たすけあい活動」は、地域支え合いの精神を根付かせてきました。この活動の中で、高齢者のケアを行う経験も積まれ、『ささえ』のサービス提供にも活かされています。これにより、利用者一人ひとりのニーズに寄り添いながら、より良い支援の提供が実現できるのです。
利用者の声に耳を傾ける姿勢
「誰にも頼れない」という孤独感を少しでも減らしたいという思いから、『ささえ』はスタートしました。高田憲二代表理事は、人生の最終章に不安を抱える方々に対し、安心して頼れる仕組みの必要性を強調しています。地域のつながりと福祉の専門性を活かし、制度の隙間にある問題に対して真摯に取り組んでいく姿勢が特徴です。
お問い合わせ・サービス利用
『ささえ』のサービスについての詳細は、認定NPO法人 さわやかの会の公式サイトや、電話でのお問い合わせが可能です。地域密着型の支援を行い、利用者の快適な生活をサポートするこの新たなサービスは、今後の展開がますます期待されます。ぜひお気軽に相談してみてください。