民間救急の認知拡大
2025-09-09 13:41:23

9月9日の『救急の日』に民間救急の認知度向上を目指す

民間救急の重要性を広めるプロジェクト



9月9日は「救急の日」。この日に合わせて、民間救急サービスの認知度向上を目的としたプロジェクトが、神戸市の株式会社Captain Ambulance(CA社)と地元クリエイターの制作チームによって進められています。このプロジェクトでは、「民間救急」をテーマにした啓発ポスターが公開され、全国的にその存在意義を広めることを目指しています。

現在の救急医療の課題



近年、救急出動件数は増加の一途をたどっています。特に、高齢化が進む中で独居の高齢者も増加し、119番通報が軽症者に使われるケースも多く見られるなど、救急医療体制は逼迫しています。この状況は本来救命を要する重症患者の処置に影響を及ぼし、社会全体にとって深刻な問題となっています。

そこで、民間救急が火消しの役割を果たすことが期待されています。民間救急は消防救急の負担を軽減し、入院や転院の際に計画的に利用できるサービスとしての有用性が注目されています。さらに、予約制での運営により、利用者の利便性が向上し、119番への通報を減らす効果も期待されています。

啓発ポスターの制作背景



この民間救急の認知度の低さを解消するため、CA社は啓発ポスターを制作することを決定しました。ポスターには「救急車を救う、救急車がある」「持続可能な119番を」など、明確なメッセージが掲げられています。特に「救急の日」に発信することで、広く一般市民にその必要性を伝える狙いがあります。

プロジェクトチームは、以前「ヒートショック啓発デザイン」でJAA広告賞を受賞した実績を持つ専門家たちです。彼らはその経験を活かし、民間救急の適正利用を促すための啓発活動を行うことに尽力しています。

今後の展望と無償提供



CA社は今回の活動の一環として、医療機関や官公庁に対してこのデザインを無償で提供するとしています。これにより地域の救急需要に応じた対策を行い、民間救急が果たす役割について広く認知を促進することが目指されています。

この取り組みを通じて、民間救急の存在が多くの人々に理解され、将来的な救急医療の体制の強化に繋がることが期待されています。設立者の河野多加志CEOをはじめとするチームは、「1人でも多くの人に民間救急の重要性を知ってほしい」という強い思いを抱いています。

全国的な啓発活動を通して、民間救急が地域の救急医療を守る力となり、私たちの安全を確保する一助となることを願っています。

制作チームのご紹介


  • - 株式会社Captain Ambulance:民間救急部隊「NEST」を設立し、軽症者向けの搬送サービスを提供。
  • - 松吉亨(クリエイティブディレクター/コピーライター):広報や広告制作の専門家。
  • - 奥村翔(アートディレクター):企業ブランディングやデザインを担当。
  • - 佐藤翔(フォトグラファー):コマーシャルやビジュアル表現に活動しています。

このように、地域が協力して新たな救急の形を作ることは、より良い未来に向けた一歩となるでしょう。ぜひ、9月9日「救急の日」をきっかけに、私たちの周りの救急サービスについて考えてみてはいかがでしょうか。


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