神戸ストークス、次世代型セキュリティゲートの実証実験を実施
プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」と新興企業IGS(Integral Geometry Science)が連携し、次世代型セキュリティシステムの実証実験を行いました。この試みは、安全性向上と入場の利便性を促進させることを目指しています。
実施の背景
近年、神戸ストークスの試合では、来場者の手荷物検査が行われてきました。しかし、2025年に開業予定の新アリーナ「GLION ARENA KOBE」では、秩序ある運営と来場者のストレス軽減を図る必要があります。そこで、IGSの技術を取り入れた次世代型セキュリティゲートが導入されることになりました。
実証実験は2024年12月7日と8日に、神戸市立中央体育館で行われ、試合の際に実際に運用されました。これにより、新技術の実用性が確認されることを期待されています。
セキュリティゲートの特徴
IGSが開発したセキュリティゲートは、世界初となる物体内透視技術を使用しています。この技術を駆使することで、ウォークスルー形式での危険物検知が可能となり、混雑する時間帯でもスムーズな検査を実現しています。具体的な特徴は以下の通りです:
- - 高精度な検知: 通行者が隠し持つ凶器をリアルタイムで検出できる。
- - 非接触型の検査: 人を介さず、スムーズに手荷物検査が行える。
- - 被曝のリスクなし: X線を利用せず、安全性が高い。
これにより、特に人が集まる場所での安全性を大幅に向上させることを目的としています。
実証実験の成果
実施された実証実験では、2日間で2,000人以上の検査を行い、危険物を所持している疑似犯罪者については100%の確率で検知することに成功しました。この技術は、高速な検査を実現しつつも、参加者の流れを滞らせないという成果を上げています。
地域課題解決プロジェクトとの連携
本プロジェクトは、神戸市の「So-I(KOBE BUSINESS PROGRAM)」に採択されており、地域の課題解決を目指す取り組みの一環として進められています。IGSは、神戸市と協力しながら、2025年の新アリーナでの導入を目指します。
コメント
神戸ストークスの代表取締役、渋谷順氏は、本プロジェクトに対して期待を寄せており、IGSの技術がさまざまな興行において役立つことを願っています。また、IGSの木村建次郎博士も、この実験によってより安全な社会の実現に向けて進めたことに喜びを示しています。
この次世代技術が実現することで、神戸ストークスの試合だけでなく、さまざまなイベントの安全性が高まることが期待されます。
詳細情報は
こちらにてご確認ください。