兵庫県豊岡市で公共施設の利便性が向上！スマートロックと予約管理システムの導入

兵庫県豊岡市、デジタル化で公共施設が進化

兵庫県豊岡市は、2025年2月1日から、スマートロック「Akerun」と公共施設予約管理システム「Spacepad」の運用を開始します。この取り組みにより、市民が利用する92の公共施設が、オンラインの予約や鍵の施解錠が可能になり、今まで以上に利用の利便性が向上します。

スマートロックと予約管理システムの連携

「Akerun」は、株式会社Photosynthが提供する入退室管理システムであり、鍵の施解錠をスマートフォンで行うことができます。これにより、豊岡市の公共施設を利用する市民は、これまでのアナログな方法から脱却し、リアルタイムで空き状況を確認したり、予約を行えるようになります。

一方で「Spacepad」は、株式会社スペースマーケットが開発した予約管理システムで、2023年8月に正式にスタートしました。これにより、使いやすい操作性が実現し、全国の多くの自治体で導入されています。

利用の変化

これまで、利用者は公共施設の空き状況を確認するために、施設に電話するか、実際に訪れる必要がありました。また、予約は書面や窓口で行うため、手間がかかっていました。しかし、今回の導入により、スマートフォンからいつでも空き状況が確認でき、予約や変更、キャンセルを自宅から行えるようになります。

さらに、決済方法も多様化し、窓口に行くことなくクレジットカードやコンビニ支払いが可能になります。鍵の受け取りも不要となり、施設を使用する際にはスマートフォンで扉を解錠できるようになります。これらの便利さは、地域住民にとって大きな利点です。

行政の効率化も期待

豊岡市の職員も、今回の導入による業務の効率化に期待を寄せています。紙の台帳で予約状況を管理することが多かったため、手作業によるミスや時間ロスが発生していましたが、デジタル化によりこれらの手間が大幅に削減される見込みです。市民サービス向上とともに、職員の業務もスムーズに進むことが期待されています。

今後の展望

豊岡市は、公共施設の利用をより便利にするだけでなく、市全体の活性化にも貢献することを目指しています。スペースマーケットとフォトシンスは、今後も全国の自治体との連携を強化し、住民サービス向上と自治体のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進していく方針です。

最終的には、地方自治体全体の管理業務の効率化を実現するため、このシステムが普及し、全国の公共施設に新技術を導入することが期待されています。