ぎっくり腰発症の実態とは?
ぎっくり腰は、多くの人が経験する辛い腰痛の代表的な疾患です。不意に襲ってくる痛みは、日常生活のあらゆる動作を困難にし、再発の恐怖を抱かせます。
最近、NLC野中腰痛クリニックが実施した30~60代の男女を対象にした「ぎっくり腰」に関する調査により、その発症状況や対処法についての統計が発表されました。この調査結果から、多くの人が冬にぎっくり腰を発症しやすいことが明らかになったのです。
調査の概要
調査は2024年12月18日から19日にかけて、1,014人を対象にインターネットで行われました。調査結果からは、発症の際の状況や、普段行っている予防策についての貴重なデータが提供されています。
発症回数と季節の傾向
調査によれば、ぎっくり腰を経験したことがある人の78.7%が複数回の発症を報告しています。特に目立ったのが、約57%の人が「冬」に発症しているということです。この季節は寒さからくる体のこわばりが影響し、ぎっくり腰になりやすくなります。続いて春(34.8%)、秋(33.5%)、夏(30.2%)と、冬が群を抜いて高い発症率を示しています。
発症のきっかけは?
さらに、「どのような状況でぎっくり腰になりましたか?」という問いには、54.9%が「重いものを持った」と答えています。次に、「立ち上がろうとした」(32.9%)や「かがんだ」(26.3%)という日常的な動作が続きました。このことから、多くの人が無意識に行う動作がぎっくり腰の誘因になっていることがわかります。
日常生活への影響
ぎっくり腰を経験した場合、特に「座る・立ち上がる」に困難を感じる方が66.0%を占め、次いで「ベッドや布団から体を起こす」(61.9%)や「下にあるものを拾う」(59.5%)という、 基本的な動作が日常生活に大きな影響をもたらすことが示されています。
痛みの続いた期間と対処法
痛みが続く期間についての質問に対し、最多は「3日~5日未満」の26.8%であり、7割を超える方が数日間の痛みを経験したことがわかりました。ぎっくり腰に見舞われた後の対処法としては、「安静にした」と回答した人が56.1%を占めており、病院に行く、または湿布を使うといった対応を行った人も一定数いました。中には、何も特別なアクションを取らなかった方も39.2%に上ります。
通常、ぎっくり腰の発症を防ぐために心がけていることは「重い物を持ち上げる際の注意をする」という意識が40.2%を占め、その他の約33%は定期的なストレッチを心がけています。これらは生活に取り込みやすい予防策として多くの人に実施されています。
再発とその予防
調査の結果、再発を避けるためには、まずは注意深い行動が求められます。ぎっくり腰が繰り返し発生する場合には、他の腰痛疾患の可能性があることを認識していない方が多く、67.6%の人々がこのリスクを知らなかったことが判明しました。この結果から、繰り返しぎっくり腰に悩む人は、医療機関での相談を検討することが重要です。
まとめ
最終的に、ぎっくり腰は日常生活に深刻な影響を及ぼしやすく、特に冬の季節には注意が必要です。また、自分自身の行動に対する意識を高め、予防のためのストレッチや姿勢を意識することが重要です。
再発の際には、NLC野中腰痛クリニックなど、専門の医療機関での適切なアドバイスや治療を受けることが推奨されます。腰痛の悩みは、感じている以上に深刻な場合もあり、早期の対応が体の健康を守る鍵となります。