未来を築く共感力を育む「Empa-see」ワークショップの募集開始について

未来を支える力を育む「Empa-see」ワークショップ



神戸大学バリュースクール(以下「V.School」)は、未来を担う若者たちに「共感力」を育むことを目的とした「Empa-see」プロジェクトの一環として、共感力育成ワークショップを2026年1月に実施します。このプログラムでは、阪神・淡路大震災の貴重な映像を教材として利用し、映像の視聴と議論を組み合わせることで、探究学習や問題解決の力を育てます。

ワークショップの概要


このワークショップは、全国の中学校、高等学校及び中等教育学校を対象にしたプログラムです。参加を希望する学校は、2025年9月1日(月)「防災の日」から応募を開始し、締切は2025年12月24日(水)となっています。30人程度以上の単位での申し込みを受け付けており、教室や神戸大学内の会場で実施します。実施日については、各学校の都合に応じて相談の上、決定します。なお、参加費用は無料です。

共同研究の背景


阪神・淡路大震災から30年が経過し、災害の記憶を次世代に伝えることが課題となっています。このプロジェクトは、災害の映像を単なる教訓として扱うのではなく、登場人物の感情や出来事の関係性にスポットを当てることで、他者や社会の問題を自分事として考える力を高めることを目指しています。神戸大学と朝日放送グループによる共同研究「映像資料を活用した共感力育成に関する研究と教育プログラムの開発」が基盤になっており、国際文化学研究科の板倉史明教授や、バリュースクールの鶴田宏樹教授、異分野共創型教育開発センターの鳥井新太特命助教が参画しています。これまでの3年間で多くの実績を残しています。

ワークショップの内容


ワークショップでは、亡くなった娘を追う父親の姿を捉えた約10分の映像を教材として使用します。生徒は映像に現れた人物の行動や出来事を付箋に書き出し、関係性を可視化する「コンセプトマップ」を作成。その後、グループで議論を行います。このプロセスを通じて、映像を繰り返し視聴することで、登場人物の感情の変化に気づき、より深い共感を得ることができます。

これまでのワークショップに参加した生徒たちからは、「教訓よりも震災の実際の状況を理解できた」、「映像の細部に着目することで、感じる部分が増えた」といったポジティブな感想が多く寄せられています。この機会を通じて、参加者たちが将来のリーダーとしての素養を磨く一助となることを期待しています。

参加方法


参加希望の学校は、指定の参加相談フォームからお申し込みが可能です。災害に対する理解を深め、次世代を担う若者たちが育つ場にぜひご参加ください。

神戸大学バリュースクールの活動を通じ、共感力を育てる新たな挑戦が始まります。皆さまのご応募をお待ちしております。

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