音楽と空間が織りなす特別なひととき
2025年3月1日(土)、兵庫県の芦屋市立美術博物館で特別なイベントが開催されます。その名も「とあるひのこと平井真美子」。音楽家・平井真美子さんと美術博物館が手を組み、音と空間を通じて新しい体験を提供します。
イベントの背景
平井真美子さんは2020年に開催されたイベント「美術と音楽の9日間『rooms』」で、ピアノを用いた即興演奏「とあるひ」で注目を集めました。在廊中に感じた日々の思いをピアノの音で表現し、訪れた人々にそれぞれの「とあるひ」を思い起こさせました。この経験が幾度となく繰り返されたことで、彼女は自身の音楽をさらに深めることになります。
2019年12月から取り始めた音の日記「とあるひ」は、58日分の音のスケッチとして形を整え、2022年にはアルバム「とあるひ記録集」としてリリース。今回のイベントはそのリリースを記念して開催されます。
展示の魅力
この日は美術館内の様々な空間で、平井さんの音楽やアートが共鳴します。具体的には、以下の3つの展示室が用意されています。
第1展示室: "kurayami"
暗闇に包まれたこの空間には、ピアノやギターの廃材を使ったオブジェが漂います。深い静寂の中、鑑賞者はそれぞれの心の内にある対話を感じ取ることができます。
第2展示室: "hidamari"
ここでは、約100年前に作られたミニピアノや足踏みオルガンが演奏され、特別な「音」の公開録音が行われます。廃材として使われたピアノのパーツや平井さんが選んだモノたちと共に、観客のささやきや靴音も響きます。この空間では参加者がともに演奏するという新しい体験が待っています。
エントランスホール: "itonami"
14メートルの吹き抜けを持つエントランスホールでは、「とあるひ 記録集」の制作過程が再現されます。手に取れるブックレットには、その日の思い出や素材が重ねられ、作者の日常を見ることができます。また、トークイベントやライブも行われ、平井さんが愛用する古楽器も紹介されます。
開催情報
開催日は2025年3月1日(土)。展覧会は10:00から17:00まで (入館は16:30まで) で、ライブは18:00から19:30まで (入場は17:30から) 開演されます。観覧料は一般が2,000円(前売り1,500円)、学生1,000円、中学生以下は無料です。ライブ観覧料においては、一般は5,500円、学生は3,500円となっており、全ての料金には展覧会入場料が含まれています。
このイベントは定員200名で、整理番号順での入場が行われます。チケットは2025年2月1日からオンラインで販売される予定です。
まとめ
平井真美子さんの参加によって、音楽と空間が一体となるユニークな体験が待っています。この特別な日をみんなで楽しみ、音楽の力を体感してみてください。ぜひ、心の響きを感じ取り、日常の中にあるかけがえのない「とあるひ」を再発見してください。