人と猫の共生をめざす短歌コンテスト
2025年1月15日から2月22日まで、公益財団法人どうぶつ基金が主催する第2回「さくらねこ短歌コンテスト」が開催され、3月22日「さくらねこの日」に大賞や各賞が発表されました。このコンテストは、犬や猫の殺処分ゼロを目指し、「さくらねこ」というテーマを通じて、人々にその存在を知ってもらうためのものです。
さくらねことは?
「さくらねこ」は、避妊手術を施された猫を示すために耳先を桜の花びら型にカットした猫のこと。さくらねこの日は、人と猫が互いに大切に思い合う関係を築くことを目的に制定されました。この取り組みに関心を持っている方々の参加を促すために、短歌を通じて愛や共生について考える場となっています。
合計2078首の応募
今回のコンテストでは、2078首という多くの作品が寄せられました。その中から、大賞や審査員賞、優秀賞が選定されました。各応募作には、猫に対する深い愛情や、彼らとの共生の重要性が込められています。
優れた作品の数々
選ばれた受賞作の中には、猫たちの生き様や哀悼の思いが表現されています。「一代限りに生きる猫」や、桜の花との関連を通じて、命の尊さが詠まれています。また、作品には日常の中にすっかり溶け込んでいる「さくらねこ」を描いたものもあり、聞く人の心に飼い主のいない猫への思いを呼び起こします。
審査員からの評
審査員の山﨑好裕さんは、応募が昨年をはるかに超えたことに感謝し、短歌を通じて思いを景に託した作品が多かったことを評価しました。また、佐藤修史さんも様々な視点からの作品に感銘を受け、「さくらねこ」への強い想いを詠む機会が得られたことに喜びを示しました。
どうぶつ基金について
公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に設立された動物愛護団体で、民間からの寄付を基に活動を行っています。彼らの主要な活動の一つは、飼い主のいない猫に対して無料の不妊手術を行う「さくらねこTNR」で、地域における猫の頭数を適正化し、猫たちの命の尊重を図っています。
これからの展望
「さくらねこ短歌コンテスト」を通じて、多くの方々が猫たちに関心を持ち、共生へとつながる活動が広がります。どうぶつ基金の取り組みを知った皆さんが、身近な猫や地域猫に対してあたたかい目を向けてくださることを願っています。次回のコンテストでも、さらに多くの素晴らしい作品に出会えることを期待しましょう。どの作品にも、猫たちとの共生の未来を見据えた想いが詰まっています。