ヘリウムガス回収の取り組み
2026-06-02 01:41:35

岡山大学、SPring-8でヘリウムガス回収プロジェクトを実施

岡山大学、SPring-8でのヘリウムガス回収プロジェクト



国立大学法人岡山大学は、2026年の春、兵庫県にある大型放射光施設SPring-8で、ヘリウムガスの回収作業を成功させました。このプロジェクトは、地域における研究の強化を目指す「中四国・播磨HeReNet」の一環として行われています。この取り組みにより、ヘリウムの有効活用と安定供給を実現することが期待されています。

ヘリウムガス回収の重要性



ヘリウムは、科学技術の分野での重要な資源ですが、その供給は100%海外に依存しており、限りある資源としても知られています。岡山大学の研究機関は、この貴重な資源を回収し、将来的な研究活動の継続を図るために、ヘリウムガス回収プロジェクトを進めています。

SPring-8での回収作業



岡山大学の専門家チームが参加し、SPring-8の非弾性・核共鳴散乱ビームラインで実施されたこの作業は、約3日の間にわたるものでした。事前に準備された10のガスバッグは、超伝導マグネットから接続され、回収作業が進行しました。2つずつのガスバッグを交換しながら、すべてのバッグにヘリウムガスが集められ、無事に約10㎥ものヘリウムガスが回収されました。

経済安全保障への寄与



この取り組みは、地域の大学や研究機関との連携を深化させ、液体ヘリウムの供給を通じて経済安全保障の観点からも重要な意味を持ちます。岡山大学は、大学の研究だけでなく、高等教育機関や企業との協働を通じて、このプロジェクトの拡大を図る方針です。

次世代間接利用者の育成



岡山大学は、次世代のヘリウムユーザーを育成するために「HeliSET」プログラムを開発中です。このプログラムは、ヘリウムを用いた研究者を養成し、価格の安定化を目指すものです。今後、このプロジェクトは「He3プロジェクト」として、一体となった取り組みとして推進される予定です。

研究力の向上とイノベーションの促進



地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学は、SPring-8との協力を通じて、研究力の向上やイノベーションの創出を図っています。ヘリウムの回収プロジェクトは、その一環として、岡山県内外の研究機関にとっても大きな期待が寄せられています。

「この取り組みが進むことで、ヘリウムの有効活用と安定供給が実現されることを期待しています」と、岡山大学の永澤研究員は述べています。

今後の展望



岡山大学は、地域の科学技術の発展に寄与するとともに、日本全体の研究力の向上を進め、持続可能な未来のための基盤を築くことに取り組んでいます。このような地域に根ざした研究が、将来的なイノベーションに繋がることを期待しており、引き続き注目が集まります。


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