神戸から高松へ、フェリー宿泊の新しい形
兵庫県神戸市に本社を置くジャンボフェリー株式会社は、宿泊型フェリー「あおい」を利用した新サービス「ふね泊」を展開しています。このサービスは、非日常の船旅を楽しみながら、リーズナブルな価格で宿泊できるユニークな体験を提供しています。特に最近、新たに「ロフト個室プラン」が登場し、注目を集めています。
「ふね泊」とは?
「ふね泊」は、神戸港を19時に出航するフェリーに乗り、高松へ向かいます。そしてそのまま折り返し、早朝に神戸港へ戻るという新しい宿泊スタイルです。これは、単なるホテルやネットカフェの代わりとしてではなく、旅のプランにちょっとした非日常感をプラスするためのものです。2月から始まったこのサービスは、さまざまなニーズに応える形で多くの支持を得ています。
船内では、展望風呂や足湯、うどんやデザートを楽しめる飲食施設、香川県や小豆島の特産物を取り扱うショップが備わっており、本当にホテルにいるかのような感覚を味わえます。さらに、2025年の大阪関西万博や瀬戸内国際芸術祭の開催を見越し、宿泊施設の不足問題にも対応する目的があります。
ロフト個室プランの魅力
新たに追加された「ロフト個室プラン」は、なんと4,990円から利用可能です。大人1名の料金ですが、1名追加ごとに1,990円が必要となります。これにより、より多くの方々にふね泊の体験を提供できるようになりました。
このロフト個室は、2.8㎡の広さがあり、最大3人まで宿泊可能で、それぞれブレスエアー™マットレスを完備。また、使い捨てのシーツを使用するため、清潔感も保たれています。個室は二段ベッド形式のコンパクトな作りで、周りを気にせずにリラックスした時間を過ごすことができます。
また、ロフト個室はプライベート空間がしっかりと確保されており、周囲との距離感も心配ありません。ただし、個室には窓がないため、外の景観を楽しむことはできませんが、その分集中したリラックスが可能です。荷物はコインロッカーに入れておくと安心です。
便利な予約からの流れ
「ふね泊」を利用する際の手順もシンプルです。利用日の1ヶ月前から前日18時まで電話にて予約が可能。チェックインは神戸港の窓口で行い、その後船内での体験を楽しむことができます。出航までの時間は、船内のアメニティや飲食を楽しむチャンス。特に名物の船内うどんはぜひお試しいただきたいところです。
レイトチェックアウトサービス
さらに、3月からは「レイトチェックアウト」サービスも始まりました。これにより早朝5時に到着後も、7時まで船内に留まることが可能になりますので、ゆっくりと朝のひと時を楽しめます。このサービスは、ファミリー個室やバルコニー個室だけでなく、新たにロフト個室利用者にも適用されることになりました。
この新たな宿泊スタイルは、ただの泊まる場所ではなく、旅の一部としての特別な体験を提供します。旅行の計画にぜひ「ふね泊」を組み込んでみてはいかがでしょうか?