壱岐市とどうぶつ基金の新たな取り組み
人と猫が共に幸せに暮らすための施策が進んでいます。公益財団法人どうぶつ基金(本部:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、長崎県の壱岐市(市長:篠原一生氏)とエンゲージメントパートナー協定を結び、猫の不妊手術を効率的に進めるプロジェクトを開始しました。この取り組みを通じて、壱岐市に住む猫たちの健康と、猫に対する地域の意識向上を図ろうとしています。
協定締結の背景
壱岐市は、地域の課題解決に向け、企業や団体と連携を深める「エンゲージメントパートナー制度」を設けています。この制度を活用し、どうぶつ基金は壱岐市からの相談を受け、2024年9月に「壱岐市さくらねこTNRプロジェクト」を実施しました。この施策では、飼い主のいない猫や多頭飼育による問題を抱えた猫たち、合わせて119頭に無料で不妊手術を施しました。
しかし、壱岐市は広大な島であり、短期間に解決できる猫の数は限られていました。そこで、市民から上がる不妊手術の要望に応えるため、継続したプロジェクトの実施が必要となったのです。
新たなプロジェクト「イキイキさくらねこTNR」
壱岐市の要望を受け、どうぶつ基金は「イキイキさくらねこTNR」と名付けた新たなプロジェクトをスタートさせました。2024年12月から2025年3月の期間中、島内での猫の不妊手術を大規模に展開します。このプロジェクトには、篠原一生壱岐市長も視察に訪れるなど、地域の協力のもと進められています。
これまでの活動により、2025年2月時点で510頭の猫が無料で不妊手術を受けました。この実績は、協定締結に向けた大きな原動力となりました。
今後の展望
どうぶつ基金は、壱岐市とのパートナーシップを通じて、「イキイキさくらねこTNR」プロジェクトを2025年度も継続していく方針です。詳細については別途発表される予定であり、地域における猫問題の解決に向けた取り組みが期待されています。
また、どうぶつ基金は壱岐市が人と猫が共存する理想的な街として、モデルケースとなることを目指して活動を続けていきます。地域住民にとっても、猫たちにとっても、より良い未来を創造するために、今後もさまざまな施策を展開していく予定です。
どうぶつ基金の概要
どうぶつ基金は1988年に設立された非営利の動物愛護団体で、活動資金は全て民間からの寄付で賄われています。猫や犬の不妊手術だけでなく、里親探しの支援や啓発活動など多岐にわたりその活動を展開しています。
組織情報
- - 名称:公益財団法人どうぶつ基金
- - 所在地:兵庫県芦屋市奥池南町71-7
- - 設立:1988年6月
- - 理事長:佐上 邦久
- - 公式サイト