コベルコ神戸スティーラーズが伝える阪神・淡路大震災の思い
2025年、阪神・淡路大震災から30年を迎え、コベルコ神戸スティーラーズは特別なメッセージ動画を公開しました。これは、震災の出来事を風化させず、次の世代に伝えていくことを目的としています。2007年から毎年7連覇のメンバーや現役選手の思いを集めて公開してきたこの取り組みは、神戸の復興と絆を深める大切な機会となっています。
1995年1月17日、神戸製鋼ラグビー部は日本選手権7連覇を達成したものの、その2日後に阪神・淡路大震災が発生しました。この日、神戸市は大きな被害を受け、多くの人々が日常を奪われました。この出来事は、地域にとって悲しい歴史であると同時に、復興へ向かう希望の象徴でもあります。
コベルコ神戸スティーラーズが送るメッセージ動画は、毎年1月17日の午前5時46分にYouTubeチャンネルで公開され、その後はホームゲームの試合会場でも上映されるため、多くのファンと地域住民に向けて震災の記憶を呼び起こします。
2023年の動画では、元選手であり現在はチームディレクターを務める弘津英司さんが当時の状況を振り返ります。彼の眼差しには、震災から学び、次世代に何を伝えるべきかへの深い思いが込められています。また、現役選手たちも将来の神戸について、自らの視点で語ります。これは、ただの記念動画にとどまらず、未来に向けた強いメッセージが込められています。
阪神・淡路大震災を経験した人々の心の復興は、ラグビーというスポーツを通じて、さらなる希望となっています。震災後の神戸がいかに立ち上がり、発展してきたかを知っている選手たちが、次代への思いを託すことの重要性を訴えています。
コベルコ神戸スティーラーズは、復興の象徴として、今後も地域社会と共に歩んでいくことでしょう。特別メッセージ動画は、1月19日の日曜日にはノエビアスタジアム神戸で開催される「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第5節 浦安D-Rocks戦」の試合前にも、大型ビジョンで上映される予定です。これにより、さらに多くの人々がメッセージを受け取ることができ、震災の記憶を共有する貴重な時間となります。
最後に、コベルコ神戸スティーラーズが伝える思いは、決して忘れてはならないメッセージです。風化させることなく、次世代へとつなげていく責任を持ち続けることが、地域の復興への一歩となることでしょう。未来を見据え、神戸を愛する皆さんとの絆を強めていきたいと思います。