サイバー攻撃と企業
2025-12-22 10:57:54

サイバー攻撃を乗り越えた企業が語るセキュリティ文化の重要性

サイバー攻撃を乗り越えた企業が語るセキュリティ文化の重要性



株式会社関通は、兵庫県尼崎市を本拠地とする物流とITオートメーションに特化した企業です。この度、同社の代表取締役社長である達城久裕氏が2025年11月20日に開催された「RIKEN 未来創造フェス2025」に登壇し、サイバー攻撃に対する企業の選択と経営者の役割について語りました。

講演の概要



達城氏の講演タイトルは「サイバー攻撃を乗り越えた企業の選択 ~経営者が築くセキュリティ文化~」。2024年に関通が直面した深刻なサイバー攻撃を通じて学んだことを、具体的な体験と共に共有しました。この講演では、企業存続の危機を迎えた際の迅速な対応、復旧プロセス、経営者として取った決断が中心に取り上げられました。

当時、関通は業務停止やデータ損失という危機的状況に直面しました。このような危機からの回復には、経営者の明確なビジョンと戦略が不可欠であることが示されました。達城氏は、サイバー攻撃を単なる技術的な問題として捉えず、企業文化そのものを変革する契機として活用した経緯を説明。特に、セキュリティ文化の重要性を強調しました。

参加者の反響



今回の講演には52名が参加し、そのうち40名からアンケートが寄せられました。その中で、97%が今後のセキュリティ対策の検討に前向きであり、BCP(事業継続計画)の重要性を再認識したという声が多数寄せられました。参加者からは「生々しい話で聴き入ってしまった」「実体験に基づいた大変参考になる内容だった」という評価が多くあり、リアルな体験を元にした講演が高く評価されました。

セキュリティ文化の構築



この講演を通じて、達城氏は、サイバー攻撃から受けた教訓を元に企業が進むべき道を示しました。特に、経営者自身がサイバーリスクについて深く理解し、組織全体での備えの必要性を強調。関通はまた、CISO(サイバーセキュリティ専門企業)とのパートナーシップを結び、実践型のプログラム「サイバーガバナンスラボ」を立ち上げることで、企業のセキュリティ意識を高める取り組みを進めています。

新たなプログラム「サイバーガバナンスラボ」



このプログラムでは、実際のサイバー攻撃のシナリオを元にしたトレーニングを実施しています。参画する企業は、攻撃に備えるための準備や判断を実際に学ぶことができ、組織全体のサイバーリテラシーを向上させることが可能です。関通はこのプログラムが「経営目線でのセキュリティ」に寄与し、実効性の高い対策として多くの企業に広まることを目指しています。

今後の展望



株式会社関通は、今後も得た教訓を広く共有し、多くの企業のセキュリティ文化の醸成、事業継続力の向上に寄与していく方針です。サイバー攻撃の脅威に備えるために必要な知識と実践的なスキルを提供することで、より安全なビジネス環境の構築を目指しています。

この取り組みは、単なる防衛策の構築に留まらず、企業文化の深層にまで影響を与えることが期待されます。令和における企業のセキュリティ対策は、経営者自らが舵を取るべき重要な課題であると、達城氏は力を込めて伝えました。


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