震災31年目の関西から世界へ発信、未来への防災教育
2026年3月2日から4日、独立行政法人国際協力機構(JICA)関西センターで、開発途上国から来日中のJICA留学生約20名を対象に、「阪神・淡路大震災からの復興」に関する地域理解プログラムが行われます。このプログラムの目的は、震災から31年の時を経た今、関西の復興の経験を基にした「防災教育」を通じて、現在の留学生たちが将来のリーダーとして自国に持ち帰る知見を養うことです。
被災の記憶を未来へつなぐ
震災の教訓は、単に過去の出来事として留まるものではありません。関西地方は、震災によって得た貴重な経験を「防災教育」として、世界中に伝えようとしています。参加者は、大学生消防防災サークル『京都学生FAST』や、震災・学校支援チーム『EARTH』の講師から学び、被災の現実を理解しながら、自国に役立つキャッチコピーを創作します。これを通じて、彼らは自身の文化や立場から、防災についての新しい視点を持つことが期待されています。
プログラムの特長
本プログラムは、教育的価値に加え、参加者同士の交流を促すものでもあります。以下の3つが注目ポイントとなっています。
1.
若者同士の共鳴:『京都学生FAST』による体験型のワークショップでは、日本の大学生が地域の防災意識を高める方法を紹介し、若者視点で「自分事化」するプロセスを共有します。
2.
教育のプロから学ぶ:『EARTH』は震災を経験した教職員からなるチームで、学校や地域で果たすべき役割を教える情熱を持っています。彼らからは、単なる知識だけではなく、次世代に「命の守り方」を伝える具体的な手法とその背後にある思いを学ぶことができます。
3.
最終成果発表:プログラムの集大成として、留学生たちは「あなたが一番守りたい人に伝えたいことは?」という問いに基づき、心に響く防災キャッチコピーを作成し、JICA関西のSNSを通じて世界に発信します。この瞬間は、参加者全員にとって非常に意味深いものになるでしょう。
SDGsに沿った取り組み
今回のプログラムはSDGs(持続可能な開発目標)の「貧困をなくそう」や「住み続けられるまちづくりを」にも関連しています。特に、脆弱な状況に居る人々の災害リスクを軽減し、強靭性を向上させるための知識や技術を獲得することが求められています。
未来を考える大切な機会
このプログラムを通じて、留学生たちは日本の震災復興プロセスを学ぶだけでなく、それを自国の文脈にどう生かすかを考える貴重な機会を得ることができます。強い防災意識をもたらすことで、国際的な防災力向上にも貢献できるでしょう。関西からのメッセージは、きっと未来のリーダーたちに響くはずです。これからの活動に、ぜひ注目していきたいと思います。