神戸港では、環境保護へ向けた取り組みが実を結び、カーボンニュートラルな港を目指す新たな制度が発表されました。再生可能エネルギーの導入や低公害の船舶の促進を図るこの制度は、荷主や船社の参加を促進し、温暖化対策に寄与するものです。
入港料減免制度の拡充内容
今回の拡充では、環境に配慮した船舶を対象とした入港料の減免制度が一層充実しました。特に注目すべきは以下の2点です。
1.
グリーンアウォード・プログラムの認証船舶に対する減免率が10%から15%にアップしました。このプログラムは、環境に優しい船舶を認証し、入港料の減免といったインセンティブを提供するものです。
2. 新たに
ESIプログラムに基づく、ESI値が30以上の船舶に対し、入港料を15%減免します。このプログラムに参加することにより、環境性能の高い船舶へ保障が与えられます。
ただし、これらの減免の適用は重複しないため、いずれかの適用を選択する必要があります。
制度の開始日
新制度は2025年4月1日より適用される予定です。今後、環境意識の高い船社や荷主からの参加が期待され、さらなる環境負荷の軽減が見込まれます。
減免要綱・申請方法
制度の利用にあたっては、詳細な減免要綱や申請書がオンラインで提供されています。興味のある方は以下のリンクからご確認ください。
神戸市港湾局減免要綱
問い合わせ先
制度や申請についての詳細は、神戸市港湾局へお問い合わせください。
- - 申請に関する問い合わせ: TEL: 078-272-1612
- - 減免に関する問い合わせ: TEL: 078-272-1611
- - 制度全般に関する問い合わせ: TEL: 078-595-6301
グリーンアウォード・プログラムとは
グリーンアウォード・プログラムは、安全で環境に配慮した船舶を認証する国際的なプログラムです。認証を受けた船舶は、スムーズな港への入港が見込まれ、環境保護への貢献が評価されます。これにより、船員の質や海洋環境の保護が促進されることを目指しています。
ESIプログラムについて
ESI(Environmental Ship Index)プログラムは、大気汚染物質の排出性能を評価し、環境負荷の少ない船舶に特別なインセンティブを提供します。このプログラムは、国際港湾協会が主導しており、IMOが定めた基準よりも優れた環境性能を持つ船舶を対象としています。
評価されたESI値に基づいて、船舶の環境性能が数値化され、入港料の減免などが行われます。このような取り組みを通じて、神戸港はより環境に優しい港となり、持続可能な未来を実現していく所存です。今後の進展にぜひご期待ください。