運転支援の新団体
2025-12-17 14:09:23

視覚障害者の運転支援を実現する新たな団体設立

新たに設立された一般社団法人Vision & Mobility



2025年6月17日、視覚障害者の福祉向上と交通安全を課題に、一般社団法人Vision & Mobilityが設立されました。この団体は、視覚に障害を抱える人々が安全に自動車運転を続けられるようサポートするだけでなく、その後の移動手段の確保にも力を入れることを目指しています。今後、眼科医療機関や自動車関連の企業、行政との連携を深め、様々な研究や啓発活動を行っていく計画です。

背景と必要性



少子高齢化が進む日本では、視覚に問題を抱えるドライバーが増加し、これに対処するための体制が急務となっています。特に、視野障害や視機能低下が運転リスクに及ぼす影響に注目が集まっていますが、専門的な評価ができる医療機関が少なく、十分な支援体制が整っていません。

Vision & Mobilityの設立は、こうした背景から生まれました。この団体では、視覚障害者が安心して移動できる環境を整えるために、運転リスクの客観的な評価を行うことが不可欠であると考えています。具体的には、運転の継続や中止をどのように判断するかという方法論の確立を目指しています。

代表理事の伊藤誠の挨拶



代表理事を務める伊藤誠氏は、「視野に障害があっても、日常生活を不自由なく送ることができる社会を実現することが最も重要です」と強調しています。さらに、視覚障害者が自動車を運転し、生活の質を高めるための評価方法や技術的な支援を行うことが求められています。

ドライビングシミュレーター「ViMo」の導入



Vision & Mobilityでは、視野障害者向けの自動車運転リスク評価用ドライビングシミュレーター「ViMo」を開発しました。これにより、視野障害が運転に及ぼす影響を詳細に検討し、患者自身がその評価を通じて自分の運転能力を客観的に理解できるようになります。このシミュレーターを用いた運転外来はすでに西葛西・井上眼科病院で運用されており、今後は他の医療機関への展開も進めていく予定です。

具体的な活動内容



新法人は、以下のような活動を行っていく予定です:
  • - 眼科医療機関での運転リスク評価支援及び運転指導技術の開発
  • - 自動車運送業界へのコンサルティングや支援体制の整備
  • - 視覚障害者向け運転補助技術や支援手法の研究開発
  • - 社会向け啓発活動や情報発信

これらの活動を通じて、視覚障害者が安全に運転を続けられ、より快適な移動生活を実現することを目指しています。

まとめ



一般社団法人Vision & Mobilityの設立は、日本における視覚障害者の運転に関する新しい支援体制のスタートを意味します。視覚障害者が自立した移動を楽しめる社会を築くために、様々な企業や団体との連携を深め、実効性のある支援を展開していくことが期待されています。


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