宮崎県の猫プロジェクト
2025-01-21 10:46:18

宮崎県の山間部で猫のための無料不妊手術が実施される新プロジェクト

宮崎県の猫を救う新たな取り組み



宮崎県の山間部で、無数の野良猫が困難な状況に置かれています。この地域では、高齢化や過疎化が進む中、猫の飼い主が減少しており、特に飼い主のいない猫の不妊化が急務となっています。この問題解決に向けて、公益財団法人どうぶつ基金と宮崎県の3つの町が協力し、2025年4月から7月にかけて猫の不妊手術を無料で行う地域集中プロジェクトを開始します。

プロジェクトの背景



このプロジェクトでは、宮崎県の高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の中山間地域で生きる猫を対象に、不妊手術を実施します。特に過疎化が進むこれらの地域では、猫をお世話している高齢者の家庭環境が厳しくなる一方で、猫自身が悪影響を受けています。多くの猫が餌をもらえず苦しむ現状を変えるために、どうぶつ基金は移動型の手術車を使って、猫のTNR(Trap Neuter Return)を一斉に行うことにしました。これは、高齢者と猫両方の救済を目指す重要な取り組みです。

実施詳細



プロジェクトは、2025年の4月23日から開始され、月ごとに各町で手術を行います。具体的には、次のスケジュールで予定されています:
  • - 4月:旧鞍岡中学校(五ヶ瀬町)
  • - 5月:Gパーク(五ヶ瀬町)
  • - 6月:大人歌舞伎の館(日之影町)
  • - 7月:八戸黎明館(日之影町)

手術予定数は400~500頭で、各月に約100頭前後の猫が対象となります。これにより、地域内での猫の繁殖を抑え、将来的には猫の数をコントロールし、持続可能な状態を目指します。

地域の現状と課題



高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町は、県の中心部から離れた場所に位置しています。この地域には、動物の不妊手術を専門に行うクリニックが一件もなく、飼い主のいない猫の不妊化率が非常に低い状況です。周囲には猫が多く、とりわけ生まれた子猫がダムや川に遺棄されるといった悲しい出来事も報告されています。また、地域の高齢者による猫の世話の負担も大きく、捕獲や搬送が難しいことから問題解決が進んでいません。

このような悪循環を断ち切るために、どうぶつ基金は地域住民やボランティアと連携し、猫の不妊手術を進めていきます。これにより、高齢者の生活を安定させつつ、猫の適正管理も実現します。

終わりに



このプロジェクトは、全国の中山間地域におけるモデルケースを目指しており、どうぶつ基金はSNSやメールマガジンを通じて進捗を報告していきます。支援やご取材のご希望があれば、どうぶつ基金にお問い合わせください。私たちの取り組みが猫と高齢者の新たな未来を創る一歩となることを願っています。


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