放射光利用Workshop沿革
2025-11-09 23:21:22

岡山大学が放射光利用Workshopを開催し産学官連携を促進

岡山大学での放射光利用Workshopが成功裏に終了



2025年8月1日、岡山大学津島キャンパスの創立五十周年記念館で「放射光利用連携Workshop~放射光を利用してみませんか~」が開催されました。このイベントは、岡山大学総合技術部の主催で、現地参加とオンライン参加のハイブリッド形式で行われたもので、106名が参加しました。

ワークショップの目的と概要


本Workshopは、大型放射光施設「SPring-8」や佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(SAGA-LS)の施設を初めて利用する研究者や企業関係者を対象としています。目的は、産学官の連携強化と最新の研究技術を促進することです。岡山大学は新たに「放射光施設利用サポートサービス」を開始し、具体的な技術や利用方法を紹介しました。

充実したプログラム


冒頭では岡山大学の佐藤法仁副理事が、イベントの趣旨について説明し、その後、大学とSAGA-LSの協定についても紹介しました。第1部では、堀金和正サイテックコーディネーターが放射光利用分析サポートサービスの内容を説明。続いて、筒井智嗣主幹研究員がSPring-8とNanoTerasu、廣沢一郎所長がSAGA-LSについて詳細に紹介しました。これらの情報は、参加者の知識を大いに広げるものでした。

放射光利用の現場からの事例


第2部では、実際に放射光を利用されている研究者たちによる講演が行われました。沼本修孝准教授が大学のクライオ電子顕微鏡と放射光を使った相関構造解析について説明し、西原啓三部長が中小企業における放射光の利用価値を述べました。日高將文助教は、農産物や食品の解析における放射光の可能性を紹介し、渡辺剛主幹研究員が有機薄膜デバイスの評価について講演しました。これらの事例は参加者に実践的な知識を提供し、興味深い意見交換が行われました。

参加者同士の交流が生まれた


Workshopを通じて、各施設の利用方法や分析事例が共有され、参加者同士の交流も進みました。これにより、今後の共同研究や技術連携のきっかけが生まれることが期待されます。岡山大学は地域に根ざした特色ある研究大学として、放射光を活用した先端的分析技術の普及と、産学官の連携を戦略的に進めていく方針です。

今後の展望


岡山大学は、文部科学省が認定する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みの一環として、地域と国際的な研究を進めるための基盤を強化していく予定です。放射光施設の利用を通じて、さらなるイノベーションの創出が期待されています。今後、岡山大学と放射光施設に注目が集まります。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。


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