新素材開発
2025-12-09 11:25:39

異業種4社が手を組みPETボトルキャップから新素材を開発!

異業種4社による新たな試み



最近、日本で初めての試みとして、異業種の4社が連携し、PETボトルキャップとクリアホルダーを原材料とする新しいシート素材を開発した。このプロジェクトは、株式会社TRIFE DESIGNが運営するアップサイクルブランド「ReTA BASE」の一環であり、地域経済の活性化や持続可能な社会の実現を目指していることが特徴だ。

プロジェクトの概要



この新素材は、使用済みのクリアホルダーとペットボトルキャップを再利用して製織されたものであり、リバーシブルカラー仕様が特徴的である。開発にあたっては、コスト削減や環境負荷の最小化を図るため、国内で完結するリサイクルプロセスが採用されている。これにより、輸送にかかるコストを削減し、環境への影響を抑えることが期待されている。

シート素材の特長



この新素材には以下のような特性がある。
  • - 軽量かつ防水性: 使用することで、多様な製品に応用可能。
  • - 国内完結のリサイクルプロセス: 輸送コスト削減に寄与。
  • - 低コストな製品開発: 金型を使用しないため、開発コストが抑えられる。

実際には、経糸にはヴァージンポリエチレン製のフラットヤーン、緯糸には再生ポリプロピレン製のフラットヤーンを使用している。この緯糸の80%は使用済みのクリアホルダーからのもので、残りの20%は工場内廃棄のペットボトルキャップから来ている。

各社の役割



プロジェクトに参加している4社はそれぞれ異なる役割を担っている。
  • - TRIFE DESIGN社: プロジェクト全体のディレクションとデザインを担当。
  • - アスクル社: 使用済みクリアホルダーからの再生原料化を行う。
  • - 日本山村硝子株式会社: 工場内で廃棄されたペットボトルキャップの再生原料化。
  • - 北辰化成工業社: 再生原料を使用したフラットヤーンの製造。

このように、各社の専門性を活かしながら新素材の開発が進められている。

環境への影響



この取り組みは、環境問題に対する意識の高まりを背景にしている。プラスチック資源のリサイクルは今や避けて通れない課題であり、その中でもアップサイクルは特に注目すべきプロジェクトである。環境に優しい製品を作ることで、持続可能な社会を目指すという考え方は、多くの企業が重視しているテーマでもある。

このプロジェクトが成功することで、日本国内のリサイクルシステムのモデルケースとなり、他企業や地域への波及効果が期待される。今後も各社の取り組みから目が離せない。

お問い合わせ



プロジェクトに関する詳しい情報や問い合わせについては、日本山村硝子株式会社のプラスチックカンパニー アースケア推進グループまで。電話番号は06-4300-6300、メールは[email protected]までどうぞ。興味ある方はぜひ連絡してみてください。

持続可能な社会の実現に向けた第一歩として、今後の進展が楽しみだ。


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