大関のワンカップ、60年以上の歴史で日本ネーミング大賞を受賞

大関株式会社の『One CUP』が受賞の快挙

兵庫県西宮市にある大関株式会社が、その代表的な商品の一つである『One CUP』で「日本ネーミング大賞 2025」の優秀賞を受賞しました。この賞は、優れたネーミングの重要性を広く社会に発信し、その質と価値の向上を図るために設立されたもので、商標登録された商品名やサービス名が選考の対象です。

『One CUP』の誕生と革新

1964年に発売された『One CUP』は、カップ酒として日本酒を手軽に楽しむための画期的な商品です。当時の日本酒は一升瓶が主流でしたが、『One CUP』は革新的にコップに直接日本酒を入れて販売することを提案しました。このスタイルは瞬く間に受け入れられ、今でも多くの人に愛されています。

ネーミングの裏側

『One CUP』という名前の発想は、二代目社長である長部文治郎の次男の二郎が、英会話の授業中に「One cup of tea」というフレーズからインスピレーションを受けたことに起因しています。このように、ただ一つのカップを強調したネーミングは、日本酒に新しいスタイルをもたらしました。開発当初から商品名を考慮し、品質と親しみやすさに重点を置いた第一印象が評価され、商品名として定着しました。

受賞理由と評価

受賞の際に寄せられた評価には、ワンカップの言いやすさや、ボトルとカップの関係性が表現されていることが挙げられています。また、日本酒の概念を変えたネーミングとして、カップ入り日本酒の代名詞となった点も称賛されています。さらに、流通の成功や、今も愛され続ける普遍性に対する評価も高く、新しい楽しみ方を広めたラベルとしての存在感も強調されました。

日本酒文化への貢献

大関株式会社は『One CUP』を通じての日本酒の普及に尽力し続け、時代に合わせた新たな商品開発を行ってきました。「簡単に日本酒を楽しめる」という思いを大切にし、60年間にわたって多くの消費者に親しまれてきました。今回の受賞を受けて、さらなる努力を重ね、多くの人々に日本酒の魅力を届けることを誓っています。

大関の未来

『One CUP』の受賞は、単なる過去の栄光ではなく、これからの原動力ともなりそうです。大関株式会社は、さらなる革新と挑戦を続け、多様化するニーズに応じた商品展開を目指しています。日本酒の良さをアピールし、国内外の市場で新たな可能性を切り拓くことで、今後も人々に愛される存在であり続けることでしょう。

この受賞を機に、改めて『One CUP』を楽しんでみてはいかがでしょうか。手軽に飲みやすい日本酒として、ぜひその魅力を実感してみてください。