血管新生促進特許取得
2025-12-03 14:31:18

神戸学院大学と一丸ファルコスが特許取得!血管新生促進材料の開発情報

神戸学院大学と一丸ファルコスが手がけた新技術



このたび、神戸学院大学大学院薬学研究科の水谷健一特命教授と、一丸ファルコス株式会社が共同で開発した「血管新生促進のためのユニット」が日本で特許を取得しました。特許登録は2025年10月23日で、今後の再生医療分野への展開が非常に楽しみです。

血管新生促進材料の発見


共同研究の成果によると、血管新生が活発に行われる脳組織では、特定のプロテオグリカン、具体的にはアグリカンが豊富に存在することが分かりました。この研究では、生体内環境を模倣するため、サケ鼻軟骨またはウシ鼻中隔から抽出したプロテオグリカン材料を特定のゲル成分とともに培養液に加えたところ、顕著な血管新生促進作用が確認されました。

この材料は、今後の再生医療や治療用デバイスの開発に大いに貢献することが期待されています。特に、血管新生は細胞が新たに血管を形成する重要なプロセスであるため、様々な医療分野での応用が見込まれています。

共同研究の背景と目的


本研究は2022年度から開始され、2024年度まで続く予定で、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の支援を受けています。その主な目的は、再生医療に応用可能な新材料やリサーチツールの開発です。

この特許の内容は、血管新生を促す新しい手段を提供するものであり、今後は培地やゲル添加剤としての利用や、再生医療用材料としての製品化が進められる見込みです。

プロテオグリカンとは何か?


プロテオグリカンは、細胞外マトリックスの主要な構成成分であり、コアタンパク質に複数の糖鎖が結合した生体高分子です。この物質は、細胞同士をつなぎ、成長因子を制御する役割を持っています。また、血管新生は新たな血管ネットワークを形成する重要な現象であり、心筋細胞や内皮細胞など、いくつかの細胞が関与しています。

再生医療における期待


再生医療とは、生きた細胞や組織を培養・加工し、体の構造や機能を再建・修復する医学分野です。今回の研究によって得られたプロテオグリカン材料は、再生医療等製品としての活用が期待されています。これにより、多くの患者が恩恵を受け、より良い治療法の選択肢が広がることでしょう。

研究に関するお問い合わせ先


この研究に興味がある方や詳細を知りたい方は、下記の連絡先にお問い合わせください。
  • - 神戸学院大学大学院薬学研究科
特命教授水谷健一
Email: [email protected]
  • - 一丸ファルコス株式会社 開発部
桝谷晃明(開発)、小池秀雄(知財法務)
Email: [email protected]

今後の進展にご期待ください。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 神戸学院大学 一丸ファルコス 血管新生

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。