『日々をつなぐ』
2025-11-10 15:33:55

再発乳がん患者の生きる力を称えるショートフィルム『日々をつなぐ』上映イベント

乳がん患者の力を映し出すショートフィルム『日々をつなぐ』



兵庫県神戸市を拠点とする日本イーライリリー株式会社は、再発乳がんの患者たちの「生きる力」を題材にしたショートフィルム『日々をつなぐ』の完成披露プレミアム上映イベントを、特別な10月に開催しました。このイベントは、毎年ピンクリボン月間を祝う重要な機会となっており、乳がんに対する理解を深める一助となっています。作品は、再発乳がんと闘う人々に希望をもたらすことを目的としており、多くの感動を生むことが期待されています。

作品の概要と制作背景



『日々をつなぐ』というタイトルには、再発乳がん患者が直面する困難や試練を「金継ぎ」という日本の伝統技術に重ね合わせた深い意味が込められています。金継ぎは、壊れた器を修復し、その違いを美しさに変える手法です。これにより、作品のテーマは「生きる力を見出すこと」とされています。監督の井上博貴さんは、制作過程で出会った患者たちの物語を通じて、彼らの交流や絆の重要性を再認識しました。「金継ぎは、壊れた部分を隠すのではなく、逆にその傷を強調しながら美に変える技術です。この点が、乳がんの再発後も発展していく患者の生き様と重なる」と井上監督は語ります。

上映イベントの内容



イベントは、まずショートフィルムの上映で始まり、続いてがん研究会有明病院の高野利実医師による乳がん治療の最新情報についての講演が行われました。後半には、主演の南果歩さんや、脚本・監督の井上博貴さん、再発乳がん患者の荻原卯月さんが参加するトークセッションがあり、患者の「生きる力」や、制作にかけた想いが語られました。これにより、観客全員が作品の深いメッセージを身近に感じることができました。

「生きる力」の象徴



南さんは、乳がん告知後に出会ったジュエリーデザイナーとのエピソードを通して、希望を見出した瞬間を振り返りました。「彼女が作ってくれたオリジナルのジュエリーを見る度に、自分の命を大事にしなければならないと思うんです」と、その思いを共有しました。また、荻原さんは自身の「生きる力」に関して、幼少期におばあちゃんからもらった『浅田飴の缶』を例に挙げ、「その飴を見たとき、祖母の声が聞こえたような気がした」と感慨深く語りました。

トークセッションからの洞察



トークセッションでは、南さんと荻原さんが共に「CAN友」と呼ぶ仲間たちの支えの大切さを強調しました。彼女たちが「がん」を経験したことから生まれる友情やサポートの力が、互いの「生きる力」を支えることに繋がるのだと力説しました。

最新の治療情報の更新



高野医師は、初期の診断と再発時の患者の心理的な違いについて触れ、再発時は大きなショックが伴うことを認めつつも、最近の乳がん治療の進歩についても説明しました。「日々進歩する治療により、患者さんの未来への希望を寄り添っていくことができる」と、高野医師は希望を語ります。

終わりに



『日々をつなぐ』は、再発乳がん患者が日々の生活をどのように力強く生きていくのかを描いた作品です。特に、金継ぎの技法を通じて表現された「ひび割れをつなぐ」メッセージは、観客に深い感動を与え、勇気を共感させる力を持っています。今後も、YouTubeでの公開が予定されている本作に、多くの人に触れてもらいたいと願います。今後の活動に期待が寄せられています。


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