地域を活かした特産品の誕生
兵庫県小野市で、流通科学大学と地域企業のコラボレーションから生まれた新たな特産品、『とまと甘酒』。この商品は、小野市の特産物を活かした飲料として、ふるさと納税の返礼品に登録されました。本プロジェクトは、流通科学大学人間社会学部の西村典芳教授のゼミ(以下「西村ゼミ」)とレッドホースコーポレーション株式会社が連携して取り組んだものです。
この『とまと甘酒』は、小野市産の米麹として知られる山田錦と、地元の女性農家のトマトを使用したもので、トマトの甘味や酸味を最大限に引き出した飲みやすい味わいが特徴です。
『とまと甘酒』の開発秘話
本プロジェクトは、昨年の流通科学大学の学園祭でのテストマーケティングをきっかけに始まりました。その後、12月に開催された「小野ハーフマラソン」でも試飲・販売を実施し、予想以上の反響を得て完売しました。カラダに優しい米麹甘酒をベースにしているため、健康志向の方にも人気があり、スポーツ後のエネルギーチャージにも最適です。
小野市の美味しいトマトを使用したこの飲み物は、アルコールフリーなので、子どもから大人まで楽しむことができます。最近注目を集めている米麹甘酒の市場においても、まさに新たな魅力を加える商品と言えるでしょう。
小野市のふるさと納税返礼品として展開
2023年6月より、『とまと甘酒』は小野市のふるさと納税の返礼品として、楽天ふるさと納税をはじめとする合計8サイトで寄付受付がスタートしました。このプロジェクトは、地域の農産物を活用した商品開発を継続的に行い、認知度の向上を図っています。
また、流通科学大学の西村ゼミでは、特にこの商品の販売に重点を置いており、学生たちは自らの手で開発した商品を流通させる学びを深めています。これにより、地元の農産物の価値や特産品を地域内外に発信する機会を増やしていく予定です。
地元農家との連携による持続可能な展望
生産に協力しているNAKAGAWA FARMでは、小野市の自然の恵みを受けて、土作りから収穫まで丹精込めてトマトを育てています。ナチュラルな方法で育てたトマトの魅力を伝えることで、地域の発展にも寄与していきたいと語ります。
また、今後は関西圏を中心に、地元製品としての位置付けを高めるべく、販売チャネルも拡大していく方針です。温泉施設やお土産屋などと連携することで、観光客にも広くアプローチしていきます。
まとめ
流通科学大学と地元農家の夢のコラボレーションが生み出した『とまと甘酒』は、地域の特産品を活かした素晴らしい取り組みです。今後も、このような形で地域を元気にする特色ある商品が生まれることに期待しています。地域資源を最大限に活かした商品開発によって、小野市が全国へ響く存在となることを目指し、私たちも応援していきます。