キッザニア白書2025発表!
こどもたちの職業体験を通じて、未来を拓く学びの場「キッザニア」。この度、KCJ GROUPが新たに制定した「キッザニア白書2025」が待望の発表です。約10年間続くこの白書シリーズは、子どもたちの社会体験を科学的に探求するもので、今回は特に「多様性」というテーマに焦点が当てられています。調査には、海外のキッザニアも含まれ、広範なデータをもとに分析が行われました。
ユニフォーム・マジックの発見
「ユニフォーム・マジック」と名付けられた研究では、こどもたちがユニフォームを身に着けることによって、どのように自己効力感が影響を受けるのかが調査されました。ミシガン大学のグレゴリー・ローレンス教授と協力し、キッザニアでのユニフォーム着用がこどもたちのチームワークに対する意識に与えるポジティブな影響が示されました。
調査の結果、ユニフォームを着ることで、こどもたちの組織への所属感が強まることが分かりました。また、年齢やその他の要因にかかわらず、チームワークに関する自己効力感への影響が特に顕著であることが確認されました。子どもたちが「自分」と「働く」ことの関係を理解し、ポジティブな体験を感じることが、彼らの成長に寄与しているのです。
中学生の価値観
次に注目すべきは、中学生の「価値観」と「自尊感情」に関する調査です。こちらの研究は、株式会社コーセー研究所との共同で行われ、中学生たちが何を重要視し、どのように自分を理解しているのかが探られました。
調査対象は中学1~3年生で、「楽しさ」「自己決定」の価値観が特に強いことが明らかになりました。これらの体験が自尊感情を育むことに繋がると示唆されています。さらに、周囲への思いやりや多様性に対する理解も強く見られ、子どもたちの内面における気づきが伺えます。
特別対談と学生スーパーバイザーインタビュー
白書の中には、特別対談も含まれています。俳優であり庭師の村雨辰剛氏が、「好き」を原動力にしてきた自身のキャリアと、子どもたちとの関わりについて語っており、実際の経験から得た哲学が伺えます。この対談からは、子どもたちが自らの道を見つけるためのヒントが得られることでしょう。
また、キッザニアでの学生スーパーバイザーによるインタビューも見逃せません。彼らは、子どもたちが自立した行動を取ることができるよう、どのように支援を行っているのか、その実践的な視点を共有しています。
まとめ
「キッザニア白書2025」は、子どもたちの職業体験が育む未来への可能性を示しています。多様な価値観や自己効力感の涵養に向けて、今後も多くの調査研究が続けられるでしょう。この白書は、教育やキャリア支援に携わるすべての人々にとって、貴重なライブラリーとなることでしょう。ぜひ、こちらのリンクからもご覧いただきたいと思います。
キッザニア白書2025をこちらから
また、以前のキッザニア白書もこちらで確認できます。新たな視点があなたの学びや仕事に役立つかもしれません!
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