海ごみゼロおおさか
2025-02-26 13:42:24

海の未来を守るために取り組む「海ごみゼロおおさか」プロジェクトの全貌

海の未来を守るために取り組む「海ごみゼロおおさか」プロジェクトの全貌



2023年2月18日、兵庫県西宮市に本社を構える古野電気株式会社、大阪大学大学院工学研究科、そして大阪府環境農林水産部が共同で「海ごみゼロおおさか」プロジェクトの推進に向けた事業連携協定を締結しました。今回の協定は、海洋プラスチックごみの実態調査や啓発活動を通じて、大阪湾に流れ込むプラスチックごみの対策を強化することを目的としています。

背景



このプロジェクトは、大阪府が掲げる「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の一環で、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにすることを目指しています。これに伴い、過去の取り組みとして大阪大学とも連携し、河川に設置された防災カメラから得られた画像をAIで解析し、プラスチックごみの流入状況を調査してきました。しかし、まだ水中のごみの量を把握するには技術的な課題が残っていました。古野電気はこの課題解決のため、独自の高精度な超音波技術を駆使し、新たな技術開発に挑むことにしました。

事業連携の内容



各機関の役割



このプロジェクトでは、それぞれの機関の強みを最大限に活かします。大阪府は、テーマの選定や調査の支援を行い、府民への情報発信を行います。大阪大学は水面下のプラスチックごみの調査を通じ、海と陸のプラスチックごみの流れを解明し、推計手法の高度化を目指します。古野電気は水中のプラスチックごみ調査を専門とし、観測技術の開発とそのネットワーク構築を担当します。

具体的な取り組み



1. 新たな観測技術の開発: 特に淀川や大和川など、流域人口が多く、今まで調査が難しかったエリアを重点的に観測し、新しい観測システムを開発します。これにより、河川から流出するプラスチックごみの推計精度を向上させます。

2. 情報発信の強化: プロジェクトの成果や調査結果を広く公表し、地域社会との連携を強化していきます。

3. 地域住民への啓発活動: 環境教育やイベントを用いて、住民の行動変容を促し、海洋プラスチック問題に対する理解を深めます。

期待される影響



このプロジェクトは、持続可能な社会を築くための重要なステップとされており、地域住民や企業が協力することで、効果的に海洋プラスチックごみを減少させることが期待されています。特に、2025年には大阪・関西万博、翌年には全国豊かな海づくり大会が控えており、これらの大規模イベントに向けて、地域環境の改善が求められています。

本プロジェクトを通じ、「海を未来につなげる」ことを目標に、古野電気の高精度技術が新たな未来を築く一助となることを願っています。


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