ネスレが推進する「栄養のギアチェンジ」
近年、私たちの食生活は多様化し、特に高齢者においては栄養の摂取が課題となっています。こうした中、ネスレ日本株式会社のネスレ ヘルスサイエンスは、兵庫県栄養士会と連携し、健康的な食生活をサポートするための「栄養の考え方をギアチェンジ」プロジェクトを立ち上げました。この取り組みでは、高齢者が直面する栄養に関する問題を解決する手助けを目指しています。
相談会の実施
2024年11月からスタートしたこの啓発活動の一環として、2024年12月15日(日)および2025年1月15日(水)に、加東市のウエルシア加東上中店で「栄養ギアチェンジ相談会」が開かれました。この相談会では、管理栄養士が参加者の悩みや疑問に対し、個別にアドバイスや情報を提供しました。これにより、参加者は栄養の知識を深め、健康的な食生活の実現に向けた具体的な行動を学ぶことができました。
相談会に参加した方々は、物足りない食事や栄養の摂取不足についての相談ができるだけでなく、実用的な栄養補助食品や歩数計などのプレゼントも受け取ることができました。これらのアイテムは、日常生活において健康管理を助けるものです。
コラボレーションの強み
ネスレ ヘルスサイエンスは、自社の豊富な情報提供資材や製品開発の経験を活かし、最適な栄養に関する知識を共有します。一方、兵庫県栄養士会は、専門の管理栄養士による信頼性の高いサポートを提供しており、ウエルシアはこうした活動を後押しする場を提供しています。
これら三者の連携を通じて、地域の高齢者が栄養に関する正しい情報を得られる機会が増え、結果として健康的な食生活が広がることが期待されます。
なぜ「栄養のギアチェンジ」が必要なのか
厚生労働省が実施した「令和5年国民健康・栄養調査」によると、高齢者の中には低栄養傾向にある方が多く、85歳以上では男女ともにその割合がさらに高まっていることが示されています。特に、BMIが20kg/m²未満の低栄養傾向の高齢者が多く、健康維持のためには栄養管理が重要です。
「65歳を過ぎたら・・・栄養の考え方をギアチェンジ」というキャンペーンは、こうした現状を踏まえ、高齢者の皆さんがより健康的な食生活を送るための手助けをすることを目的としています。
参加しやすい相談窓口
さらに、この取り組みの一環として、兵庫県内では電話による相談窓口「栄養ギアチェンジ相談室」が毎月第2・4金曜日に設けられています。高齢者はもちろん、介護者などあらゆる方からの相談を受け付けており、自宅で簡単に情報を得ることができます。相談はフリーダイヤル(0120-814-065)で受け付けていますので、気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
未来への取り組み
ネスレ ヘルスサイエンスは、今後も産学官連携の形で「栄養のギアチェンジ」を広め、高齢者の健康をサポートする取り組みを続けていく方針です。健康を支える食事の重要性はますます高まっており、地域全体での健康づくりが求められる時代において、より多くの人が正しい栄養知識を身につけ、実践できる環境が整うことを目指しています。