LRM株式会社、AIマネジメントの国際規格取得に成功
兵庫県神戸市に本社を置くLRM株式会社は、AIマネジメントシステムに関する国際規格「ISO/IEC 42001」の認証を取得しました。この認証は、2026年8月10日付で発行され、国内では初のもので、特に注目を集めています。
ISO/IEC 42001とは
ISO/IEC 42001は、AI技術の進化と導入が進む中で、そのリスクや機会を適切に管理するための枠組みを提供します。この標準に従えば、AIを開発・提供・利用する組織は、AIマネジメントシステムを確立し、導入・維持・改善することが求められます。
LRMは、セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」やセキュリティコンサルティングサービスを通じて、AIの導入を進めてきた実績がありますが、AIの導入に伴うリスクをきちんと管理する仕組み作りが急務となっていました。
認証取得の背景とプロセス
AI技術が広がる中で、LRMはAIをどのように管理し、リスクと機会を適切に評価していくかという課題に直面しました。これを受けて、独自のAIマネジメントシステムを構築し、その運用に関する実践的な経験を積むためにISO/IEC 42001認証取得に挑戦したのです。
同社は、これまでの情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を土台に、AI特有のリスクを再検討し、利用データの適切性や出力結果の品質、予想外の利用に対する対応策、そして継続的な改善との監視を重視しました。これにより、現場が実際に運用できる形に持っていくことを目指しました。
制度の整備と運用
特にLRMが重視した点は、各現場で暗黙に判断されていた業務の判断基準を再整理し、外部にも理解可能な形で文書化することです。この運用ルールを持続的に改善できる体制を整えることで、実際のビジネスに即した管理体系が構築されました。
取得したAIMS認証の概要
- - 組織名: LRM株式会社
- - 認証基準: ISO/IEC 42001:2023
- - 認証範囲: SaaS型情報セキュリティマネジメントシステム運用支援システムに関連するAIプロバイダー業務
- - 認証機関: DNV - Business Assurance
- - 初回認証日: 2026年8月10日
- - 有効期限: 2029年8月9日
AIMS認証の重要性
AIMS認証は、AIマネジメントシステムが適切に構築・維持されていることを第三者が評価する制度です。AIが導入される業務は年々増加しており、信頼できるガバナンスが求められる中、AIMS認証の取得は重要なステップと言えるでしょう。特にLRMが日本で初めてこの認証を取得したことで、業界全体への影響が期待されます。
今後の展開と見通し
LRMは今後も、継続的な改善と管理体制の高度化を目指して取り組んでいきます。また、このプロセスで得た知見は、お客様がAIガバナンスの枠組みを構築する際の支援にも活かしていく方針です。規格を満たす文書作成に留まらず、日常業務の中で実践的に運用できる管理体制の構築を目指し、企業価値の向上に貢献していきます。
LRM株式会社の代表取締役、幸松哲也氏は「この認証取得を通じて、当社のAIガバナンスが強化され、お客様への具体的な支援が可能になる」と述べており、引き続き責任あるAIの活用を進めていくことを明言しました。
会社紹介
日本の情報セキュリティ企業として、LRM株式会社は「Security Diet®」を企業理念に掲げ、AIを通じた安全で持続可能な情報管理を目指しています。セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」をはじめ、19年以上の実績を誇るセキュリティコンサルティングサービスを提供しています。今後も日々の業務改善と顧客支援に力を入れていくでしょう。