エスコヤマの香水オマージュボンボンショコラ
兵庫県三田市のショコラティエ、エスコヤマが2026年のバレンタインに向けた新作ボンボンショコラ「Echoes of the Inner World — 内なる世界の残響」を発表しました。この作品は、フランスの香水ブランドINDULT PARISの4つの香りにオマージュを捧げ、単なるお菓子ではない、感覚を刺激する芸術作品でもあります。
 ボンボンショコラに込められた思い
小山進氏が厳選した4種類の香りは、それぞれ独特の感覚をもたらします。テイストは、香水の香りを反映させながら、ボンボンショコラの世界で表現されています。巧みな味覚により、香りと共鳴し、内なる世界を震わせる体験ができるのです。
 第一章 ― Isvaraya イスバラヤ
「沈黙の森に響く祈り」と名付けられたこの作品では、熟成された中国茶と梅酒、そしてプラムが共鳴します。プーアル熟茶やジャスミンティー、青森産のりんごの蜂蜜と、18年熟成梅酒のフルーティーな風味がバランスよく調和しています。この組み合わせは、まるで沈黙の森で香り立つ祈りのようです。
 第二章 ― Tihota ティオタ
「永遠の抱擁を告げるバニラの伝承」では、タヒチ産のバニラビーンズが主役。トンカ豆やラム酒、優雅なマンゴーやパッションフルーツが加わり、まさしく花とラムの温かみを伝えています。この一口は、まるでバニラに抱かれた心温まる体験を味わえるのです。
 第三章 ― Manakara マナカラ
「花と果実が溶け合う女神の囁き」では、エレガントなローズとライチが融合し、マダガスカルのバニラ、フランボワーズの酸味と共に艶やかさを表現します。まるで女神が囁くような、妖艶な味わいが心を奪います。
 第四章 ― Cuir キュイール
「影と欲望を映す革の黙示」では、レザーとスパイス、アンバーが交錯し、深い孤独感と欲望を映し出しています。ブラックカルダモンや温州みかん、ヘーゼルナッツが香るこのショコラは、多層的な味わいを楽しませてくれます。
 一巡する新しいお召し上がり方
このボンボンショコラは、決められた順番で味わうことが推奨されています。No.1を一口食べた後、その余韻を残した状態でNo.2を味わうことで、各ショコラのハーモニーが生まれます。この手法は、まるで音楽のような心地よい響きを生み出し、味わうたびに新たな発見があります。
 小山進とエスコヤマの魅力
小山進氏は、2003年にエスコヤマを創業し、以来数々の賞を受賞。彼のクリエイションは、美味しさだけでなく、そのストーリーや美的感覚も大事にしています。エスコヤマは、四季折々の草花や風景を五感で楽しめる空間を提供し、訪れる人々に驚きと喜びをもたらしています。毎年異なるテーマで展開されるチョコロジーシリーズは、フランスの権威あるコンクールにも出品されています。
エスコヤマのボンボンショコラは、バレンタインの特別な日にぜひ味わっていただきたい一品です。香りと味が見事に融合した、この特別な体験を通じて、小山進氏の世界観に触れてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
