神戸市とLuupが連携、災害時の電動モビリティ利用へ
2025年10月、神戸市と株式会社Luupは、新たな連携協定を締結しました。この協定は、災害時において、電動マイクロモビリティが有効に活用されることを目的としています。Luupは「街じゅうを『駅前化』する」という使命のもと、全国でマイクロモビリティシェア事業を展開しており、神戸市との連携を通じて地域の移動インフラをさらに強化していくことを目指しています。
Luupが目指す未来の移動手段
Luupは、年齢や性別に関係なく誰もが自由で快適に移動できる環境を構築することを目指し、電動キックボードや電動アシスト自転車に加えて、座席やカゴ付きの「電動シートボード」や三輪の「Unimo」を展開予定です。これにより、都市部や地方部で深刻化している地域交通の課題解決を図ります。
神戸市は、美しい海と山に囲まれた国際的な観光地ですが、特に山手エリアの坂道や広大な湾岸エリアにおける移動の困難さが課題となっています。Luupは、こうした地域特有の課題に応えるべく、2023年3月より神戸においてサービスを開始し、約230箇所のポートを設置しています。この取り組みは、地域に根ざした移動手段が多くの市民に利用されることを目指しています。
災害時の利便性向上
締結された連携協定の中では、災害発生時にLuupが所有する電動キックボードや電動アシスト自転車を神戸市の職員が緊急移動手段として利用することが可能となります。これにより、災害時の対応が迅速化され、市民の安全確保に貢献することが期待されています。
具体的には、次のような内容が合意されています。
1. 電動マイクロモビリティの提供
2. モビリティのバッテリーとケーブルの提供
3. 災害対応に必要と認められる事項についての協力
この協定により、神戸市とLuupの協力関係がより一層強化され、地域に暮らす市民の生活の質が向上することが期待されています。
Luupサービスの概要
Luupでは、スマートフォンアプリ「LUUP」を使って電動キックボードや電動アシスト自転車を簡単に利用できます。具体的な利用料金は、基本料金が50円(税込)に加え、1分あたり15円(税込)の時間料金です。アプリから年齢確認と交通ルールテストに合格する必要がありますが、それにより安全な移動を実現します。
また、利用中に発生する事故についても保険が提供され、対物賠償・対人賠償・自身の怪我の補償が含まれています。現在、Luupは多くの人々に支持されており、地域に根付いたサービスとして成長しています。
この神戸市との連携協定は、Luupが目指す「移動の自由」と「市民の安全」に向けた大きな一歩であり、今後の展開に期待が寄せられています。